植物性油脂や大豆主原料食品素材を展開する不二製油グループ株式会社の財務諸表(第96期第2四半期)を見てみる

「不二製油の純利益3.8倍 4〜9月、米国の設備売却益計上」という記事が気になったので、不二製油グループ株式会社をEDINETで調べてみることにした。

・四半期連結貸借対照表,バランスシート/BS

まずは「貸借対照表,バランスシート/BS」。大きな数字と気になるものに着目する。資産の部から。まず受取手形及び売掛金(流動資産)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、930億円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、991億円と増加している。次に商品及び製品(流動資産)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、490億円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、525億円と増加している。次に原材料及び貯蔵品(流動資産)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、556億円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、613億円と増加している。次に現金及び預金(流動資産)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、190億円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、282億円と増加している。次に機械装置及び運搬具(純額)(有形固定資産)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、643億800万円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、634億1800万円と増加している。次に建物及び構築物(純額)(有形固定資産)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、443億円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、480億円と増加している。次に土地(有形固定資産)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、212億2600万円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、197億1000万円と減少している。次にのれん(無形固定資産)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、272億4500万円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、285億5000万円と増加している。次に投資有価証券(投資その他の資産)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、143億円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、154億円と増加している。

次に負債の部。短期借入金(流動負債)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、760億円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、708億円と減少している。次に支払手形及び買掛金(流動負債)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、402億8500万円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、393億4200万円と減少している。次に支払手形及び買掛金(流動負債)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、402億8500万円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、393億4200万円と減少している。次に長期借入金(固定負債)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、413億2500万円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、472億7000万円と増加している。次に繰延税金負債(固定負債)で前連結会計年度(2023年3月31日)が157億6200万円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、181億7500万円と増加している。そして純資産の部で利益剰余金。前連結会計年度(2023年3月31日)が1613億円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、1714億円と増加しているので稼いでいる。当第2四半期連結会計期間の負債合計(2594億円)と純資産合計(2439億円)のバランスを見ると、負債合計が上回っている。

四半期連結損益計算書

次に損益計算書(PL)。まずは売上高は、前第2四半期連結累計期間 (自 2022年4月1日 至 2022年9月30日)が、2683億円だったのに対し当第2四半期連結累計期間 (自 2023年4月1日 至 2023年9月30日)は、2710億円と増加している。次に売上原価は、前第2四半期連結累計期間 (自 2022年4月1日 至 2022年9月30日)が、2336億円だったのに対し当第2四半期連結累計期間 (自 2023年4月1日 至 2023年9月30日)は、2306億円と増加している。次に営業利益は、前第2四半期連結累計期間 (自 2022年4月1日 至 2022年9月30日)が、50億円だったのに対し当第2四半期連結累計期間 (自 2023年4月1日 至 2023年9月30日)は、88億円と増加しているので、当第2四半期連結累計期間は営業の調子が良かったようだ。次に四半期純利益は、前第2四半期連結累計期間 (自 2022年4月1日 至 2022年9月30日)が、32億円だったのに対し当第2四半期連結累計期間 (自 2023年4月1日 至 2023年9月30日)は、148億円と増加する結果となっている。

次に為替差益(営業外収益)と為替差損(営業外費用)が発生していたので、過去の報告書を遡って調べてみた。2019年4月1日から、2023年9月30日までをトータルして考えると、為替差益(営業外収益)の額が大きい。最後に報告書をみると当第2四半期連結累計期間における当社グループを取り巻く事業環境は、欧米でのインフレーションや政策金利の変動、中国経済の急速な鈍化等により景気減速懸念が続く。日本においては円安や食料品の値上がりが続いているものの、原材料価格の上昇が一服、国内外からの観光客の増加等により、飲食業や宿泊業等サービス分野における消費が回復していることもあり、景況は底堅く推移。日本における円安による輸入仕入価格の上昇等の影響のほか、カカオ豆の国際価格の歴史的な高騰等により先行き不透明な状況が続くが、主原料であるパーム油や大豆の原材料価格は、前年同期と比べ安定的に推移。カカオ豆の国際価格が高騰しているということでチョコレートやココアなどは価格があがる可能性がある。売上高は、業務用チョコレート事業での原材料価格の上昇に伴う販売価格の上昇や円安の影響などにより増収。営業利益は、米国における菓子市場の需要停滞に伴う業務用チョコレート事業の販売数量減少。前年同期の原材料価格高騰の反動等による日本、米州、欧州の植物性油脂事業の採算性の改善を主要因として増益。親会社株主に帰属する四半期純利益は増益。という結果となっているようだ。


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