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M女的感性とHSP的感覚処理感受性は、微細な変化を感じ取り、“増幅”させるだろう。


※性や生死に関する内容を扱った物語のため、繊細さんはご注意くださいね。


想いは溢れ、頭から心から出たがっている

最近、益々輝かれていますよね。我らの頼もしい叔父貴である、ミストレス マリア。

ん?私の日本語おかしい?いえいえ、概ね合っているんです💗マリア先生は、若い衆に「叔父貴」と慕われることがあるのだとか♪ もちろん今世では麗しい女性。複数のマガジンを執筆されています。

私の想像力は刺激されっぱなしでした。
想いが溢れ。脳から出たがっていたので、下書きにしておいた創作をアップしてみました。お時間のある方だけでも、どうぞ(^^ゞ

後押ししてくださいましたビスコ嬢にも、あらためて感謝申し上げます。

創作です。『M女的感性とHSP的感覚処理感受性は、“増幅”させるだろう』

※「創作」というカテゴリではありますが、実在の人物がモデルです。無断転載等はお控えくださいませ。

1.百合葉と、shadow様

S様。

本日はよろしくお願いいたします。

私は、只あの場所に座って生きているだけでも、鮮やかな心的苦痛に苛まれておりました。それは、繰り返し味わっても決して威力が落ちることはなく、月日が過ぎても慣れることがありませんでした。そろそろ、終わらせたいのです。

温かい涙が、滴り落ちました。

両手はきっちりと縛られており、拭うことはできません。

S様は直ぐ涙に気が付き、大丈夫かとお声を掛けて下さいます。

「大丈夫です、続けて下さい」と私。

ですがS様は、テーブルにナイフを置かれ、タオルでそっと、私の頬を拭われたのでした。

「おまえが泣く日は、雲の動きが早い。あっという間に分厚い雲を呼ぶ」

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(こちらは今年撮影した画像です)

「S様、私は雲なんて呼べません。私の方が、お天気に左右されているだけです」

S様にはしばしば「百合葉は、霊力を持つ女」と言われておりました。でもその度に、私は否定させていただきました。

S様は表情を変えずにおっしゃいます。

「どちらも一緒さ。微細な変化を感じ取り、それを増幅させるんだ。だからおまえは、出来るだけ穏やかなものや美しいものに触れているといいよ」

増幅・・・。

「極端な話、10のうち9の闇を持ち、1の光を持つ者がいるとして、おまえはそいつの1の光を増幅させることもできるだろう。だけど、」

だけど、・・・

「奴らはもっともっとと欲しがるだろう。おまえが倒れても、おまえに罪悪感を植え付けることに熱心で、助けてはくれないだろうね」

空は暗い雨雲に覆われ、あっという間に雨が降り出してしまいました。

S様のマンションは窓が随分と大きく、空を広く見渡すことが可能です。

晴れた日に座って窓を見ると、そこからは只々空しか見えなくて、私たちまるで天上界にいると錯覚してしまいます。

陽が落ちれば東京の夜景も一望できます。

今宵も 、本来ならば目隠しをして愉しむはずの行為なのですが、 私は窓の外の景色に浮かぶことが好きで、目を開いていることを選ばせていただいたのでした。

2.大人の遊びと浄化行為と自己浄霊

そう、あの世に似た景色が広がるガラス張りの部屋で。

私は縛られ、何度も刃物で切られてゆきます。血糊をつけた、切れないナイフで。こういった大人の遊戯・・・。


あああ

S様の手で

影の私をお消しください。


フェイクナイフで切られる毎に、「生きているのがつらい」なんていう哀しい私は、ゆらゆらと湯気のように天に立ち昇って行きます。

そう、これは浄化行為。まるで自己浄霊の儀式。

私の体やエネルギーは、組み替えられてゆくの。

今ここにあるのは、S様の寵愛を受ける、ただの私。


全身が血糊まみれになっても無傷の部位があり、最後にはちゃんと貪られておりました。S様は、私の扱いを知っているのです。

S様の舌は分厚く温かく、私の中の幾らかの空間がぎゅうと埋もれて安心するのです。

うっとりとしていると、いよいよ私本体の魂まで肉体からずれてしまったのでしょうか、まるで地の底から助けを求めるような声が、壁から聴こえてきました。

幻聴?

いいえ、これはジュノの声。

3.ジュノ(JUNO, ジュノー)

ジュノは繊細で美しい女性。小柄で細いうなじ、まるで見本のように敏感な、いいえ見本より敏感なHighly Sensitive Person。

ある日、着の身着のまま恋人の部屋からここへ逃げて来たのでした。帰る家も無いのでしょう。

眠りにつくと、夢の中で思い出してしまうのか、よくうなされていました。

元々、今宵は3人でする予定だったのですが、ジュノは「リスペリドン 禁注射」と書かれた液状の処方薬を頓用したあと、別室のソファですっかり眠ってしまったのです。

そう、良く眠っていると思っていたのですが。

私達は動きを止め、一瞬しんとしたあと、確かに声を聴きました。


「・・・あーあー、痛いよ、あーあー、やめて△※×■◎!!!」


低く呻くような、聴いたことのない声。まるで亡霊のような。彼女は真正のmasochistですが、それが歓喜の声などではないことは明らかでした。

S様は私の頭をぽんぽんと撫でると、縛った紐を安全に解かれ、例の部屋をノックして、声を掛け、ドアを開けました。

目が覚めて我に返るジュノ。

汗びっしょりで髪が顔や首に纏わりついています。それでも平気なふうな顔を作るのです。

S様はおっしゃいました。

「おはよう、ジュノ。まだ夜だけどね。明日の朝食は百合葉が作るよ」

「S様、百合葉さん。私、明日はいいです。・・・」


目を離すと消えてしまいそうな命に、私は何ができるのでしょう?分かりません。私だって、消えたいと願う日があった、だけど・・・


百合葉「ジュノさん、明日。明日、占いしましょうか?私、子供の頃からやっているの。S様、よろしいでしょうか?」

S「構わないけど、ジュノは占い好きなの?」

ジュノ「あっ、私、占いは好きですが、でも、・・・」

ーもう死ぬから。そう口にしないと余計心配になるじゃない。

百合葉「これはね、星マリア先生という易者様のイーチンオラクルカードなの。ジュノさんも気に入ると思う」

ジュノ「星・・・マリア、さん」


私は翌日、彼女にイーチンオラクルカード占いを行い、それとなく「専門機関での治療が吉」という解釈に(半ば無理やり)繋げてみました。慣れない演技に緊張し、手が幽かに震えていました。

嘘みたいな話ですが、その後なんと彼女は本当にクリニックに足を運んでくれて、そこで大学病院を紹介され入院となりました。

私の下手くそな占いに恥をかかせないでいてくれた優しいジュノ。

一度だけお見舞いに行った際、彼女が未成年だと知り、私達は見守ることしか出来なくなりました。

4.2020〜2021

Sさんの助手席に私。何年振りでしょう。私達はもう主従関係にはありません。

S「百合葉、覚えてる?ジュノ。子供が生まれたんだって。昔みたいに相談に乗ってあげたら?」

百合葉「ふふ、おめでたいですよね。もうすっかりママで」

S「何だ、知っていたのか。なあ、あれ覚えてる?ジュノへの占い」

百合葉「もちろんです」

S「あれね。昔君は霊感について否定していた気がするけど、今占い師なんでしょ。結局、俺がおまえを霊能力者だって言ったことも当たっているだろう」

百合葉「うーん。霊能者ではないと思うけど。んー、説明が難しいから、note読んで下さい。noteにはカードを作られたマリア先生もいらっしゃるから」

S「ノート?」

Sさんはnoteをご存じないみたいでした。残念でもありますが、ホッとしたのも事実です。少し自由に書けますね。

「だけど」の続きを、私は歩んでいるのでした。
(最終更新日2022.12)

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