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昭和的心霊エンスージアストとアクエリアス時代のスピリチュアリスト (スピリチュアルや占い好きHSPには「あるある」なのかもしれない)

【2】心霊エンスージアストと次世代スピリチュアリスト

そうそう、確かに春姫はるきは、空海先生に感謝をしていました。

「最近、空海さんが頼んでもない霊視とか浄霊とかしてくるの。うちの会社で一番の年長者だし、気持ちは分からなくもないけど。水鏡みずきは大丈夫かなと思って電話しちゃった」

「春姫、ありがと。今のところ大丈夫だけど、頼んでいない霊視してくる人っているね。昔ね、『亡くなった父方のひいおばあちゃんの霊が守ってくれている』って霊視してきた自称霊能者さんいたよ。ひいおばあちゃん生きていたんだけど」

「うわ。それってさ、水鏡のひいおばあ様がご健在って判明しても『生霊が守護してる』みたいに修正かけてくるかもね。想像つくわ」

「分かる!後出しスピリチュアルね。勧誘か営業か思い込みが激しいのか分からないけど、人のふり見て、だね。教訓になった」

誰も好きで間違える訳じゃないのです。只々、ありがとう、と手放します。

「うんうん、勧誘イコール悪とは言わないけど、こちらには必要ないっていうのを霊視して欲しいわ。なんてね。でもさ、水鏡みたいに優しい子は、そういう霊能者でもどこか庇うんじゃない?それって、霊能者側が自信をつけさせてもらってるのよ。本人は気付かないけど。てか優しい側が気付かれない様にしているんだけどね!兎に角、空海さんに個人的なこと訊かれても、無理に開示しなくていいから。適度に相槌打つくらいがお互いのためなのかも」

"優しい側が気付かれない様にしている"、ああ、ご尤もです。

「ありがと。春姫はあの感覚、視えているんだね。誰かが霊視出来ていないとき、無意識にフォローしてしまう"あれ"。殆ど反射的にやっちゃうのだけど、やりすぎるとお互いのためによくないんだろうね。気をつける。逆に春姫みたいに敏感な能力者だと、シンクロし過ぎて迷惑じゃないか心配だし、難しいね。OK、相槌程度ね。あ、相槌だけでも『春姫君も水鏡君も賛同していたよ』ってなる可能性はある」

二人で吹き出しました。

「もう水鏡、流石だわ。ね、あのおじさん、私たちとは違う系統よね」

「うん、でも、この業界では私たちが変なんだよ」

「それなの!だから、空海さんは今の会社うちには必要なんだと思う。感謝はしてる。私たちが生まれる前からオカルト好きで、それ系の本を昔から読み捲っている感じね。霊媒してたうちのおばあちゃんみたいなのとも違うし」

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