私は、子どもに怒ることを辞めた。
私は、子どもに怒ることを辞めた。
今年の4月からパート保育士となり、フリーで色々なクラスに入ることとなったのだが、
正規職員(以下正職)で働いていた時とは全く違う、怒らない保育を行うようになった。
正職で働いていた時は、はっきり言って自分に余裕がなかった。
自分がリーダーの時は、保育を進めていかないといけないため、スムーズに進まないと焦って、子どもたちに口うるさく言ってしまっていた。
「◯◯しなさい!」「◯◯しないとだめだよ」
今考えても、当時の子どもたちに申し訳ないと思うぐらい、怒ってばかりだったと反省している。
そして、正職も一旦辞め、パートで保育士をすることとなり、担任ではなくなったため、気持ちに余裕が出来た。
担任の補助としてクラスに入るので、子どもたちのことを俯瞰して見れるようになり、怒って伝える必要など全くないことに気が付いた。
高いところに登ろうとしている時は、
「登らないよ!」じゃなくて「降りようね」
お着替えをしない子に対しては、
「着替えなさい!」じゃなくて「一緒に着替えようね」
廊下を走っている子に対しては、
「走らないよ!」じゃなくて「歩こうね」
など、言い方は色々あるのだから、毎回怒って伝える方が疲れるということに、4年目にして気付くことができたのだ。
もちろん、この言い方をして聞いてくれる時もあれば聞いてくれない時もある。ふざけて、もっと言うことを聞かない時だってある。
しかし、その時も怒るのではなく、子どもたちが納得するような言葉がけに変換し、怒らなくても良いようにすることを心掛けている。(なので、この時は普段より3倍饒舌になる)
子どもたちが怒ったり泣いたりすることにも、一つ一つの行動にもきちんと理由があるので、頭ごなしに否定するのではなく、子どもの心情を理解しようとしながら関わると、怒りという感情は自然と無くなってくるのだ。
ただ、命の危機に関わるようなことに対しては、全力で止めるし、してはいけないことであることをしっかり伝えることは意識をしておこうとは思っている。
保育園での虐待行為や、子どもたちへの関わり方が問題になっている今、どうしてもこのニュースはショックだし、やるせない気持ちになる。
一人ひとりの保育の仕方が異なることは当たり前だと思うのだが、個人的な意見としては、やはり "叱る" 保育より、"叱らない" 保育をしている自分の方が生き生きとしており、子どもたちとの信頼関係もより築けるし、なにより楽しいと思える。
保育園に通わせて良かった、と保護者に思ってもらえるためにも、保育園で起こる悲しいニュースが早くなくなって欲しいと切に思う。
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