絵本の読み聞かせは、大人にとっても良い。
保育士歴5年目。もうすぐ6年目となり、中堅と言われる年数になってきている。
とは言っても相変わらずパートで保育士をしているので、昇格などはない平和なポジションでのびのびやっている。
パートで保育士をするようになってから、給料は少し減ったが、仕事に行くことが以前より苦じゃなく、充実した日々を過ごせている。
大変なこともあるが、なによりも本当に子どもたちが可愛くて可愛くて(たまにトホホとなる時もある)何でもしてあげたくなるのだ。
そんな私だが、最近になってようやく絵本の魅力に気付き始めたのだ。
今までは、子どもにとって本を読むという経験は大事だから読んでいた、子どもが見たいっていうから読んでいた、そんな感覚でいた。
そんな時、Aマッソの加納さんが、絵本を読むことが趣味だとおっしゃっており、衝撃を受けたのだ。
大人も、絵本を読むことが好きって言っていいんだ、とその時初めて思ったのである。
そういえば、一度子どもに絵本の読み聞かせをした時に、読んでいる自分が心を動かされて、「あ、先生、この絵本すごく好きだった」と思わず言ってしまったことがあったな、とふと思い出した。
思い立った私は、すぐに古本屋へ行き、絵本コーナーに直行した。
そして、見つけた。
「ないた あかおに」という絵本である。
帰ってからすぐに読み返して、思わず感動して泣いてしまった。
結末は、少し寂しくしんみりするお話なのだが、どこか温かい気持ちになる、そんな絵本である。
子どもにもこの絵本を読み聞かせした時に、「さいご、かなしかったね」と言っており、子どもなりに色々考えているのだなあと感心したのだ。
子どもに読み聞かせをすると、大体「もういっかいよんで!」の嵐で、もう声が枯れてきたんですが状態になることもしばしばなのだが、
子どもは同じ絵本を読むたびに新しい発見をしている、と聞いたことがあり、色んな視点で見ているんだなと思うと、読んであげるかという気持ちになる。
絵本って、じっくり読んでみると結構奥深くて、大人の私でも色々考えられて面白かったりする。
これからも子どもたちにたくさん絵本を読んであげたいし、私もお気に入りの絵本を探し続けたいと思う。
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