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大阪のコロナ治療最前線から見える「抗体カクテル療法」の効果と課題

 新型コロナウイルスの感染者が爆発的に増え、患者の重症化と医療体制の崩壊を防ぐ切り札として軽症・中等症患者向けの治療法「抗体カクテル療法(ロナプリーブ)」が注目を集めている。海外の臨床試験では重症化リスクを7割減らすとの報告があり、トランプ前米大統領が投与を受けたことでも知られる。日本政府も積極的な実施を呼びかけているが、効果はどうなのか。大阪のコロナ治療の最前線で、当事者に話を聞いた。  「点滴を打ってすぐに体が軽くなった。これほど効くとは思わなかった」。難病の「拡張型心

    • デルタ株にもコロナワクチンが効く理由

      研究者によると、新型コロナウイルスの初期型を標的としたワクチンは、デルタ型に対しても効果を発揮している。初期型ウイルスに比べ、デルタ株はワクチンの効果をすり抜けられるほど大きな違いがないためだ。  それでもデルタ株にはそれなりの違いもあり、完全な防御に必要な免疫反応を得るためには、メッセンジャーRNA(mRNA)ワクチンを2回接種するか、1回接種型のワクチンに追加接種をしなければならないとの研究結果もあるという。  現在も研究は続いているが、承認されたコロナワクチンに関し

      • 慰安婦問題の罪を「日本」「国家」だけに集中させた判決の問題点

         日本政府に元慰安婦らへの賠償を命じたソウル中央地裁判決は、国家には他国の裁判権が及ばないとする国際法上の「主権免除」の原則を認めなかった。慰安婦問題を「計画的、組織的に行われた犯罪行為」と認定し、基本的価値の侵害などいかなる逸脱も許されない「強行規範」と捉えた。韓国・世宗大の朴裕河(パク・ユハ)教授は、この判決の背後には、戦前の日本と朝鮮を「交戦国」同士とみなす法的論理があると指摘する。「日本の国家犯罪」を立証しようとする韓国司法の動きをどう考えるべきなのだろうか。  1

        • 吉野彰氏「分岐点は2025年。アップルに要注意」

          電池産業には2025年に分岐点がやってくると見ている。IT革命では、高速通信などの新しい技術がそろって電池の市場が立ち上がるまで15年を要した。「ET(Energy & Environment Technology)革命でも同じ図式だろう。10年に日産自動車の「リーフ」が発売されてから15年間の準備期間を考えたら、25年が勝負どころとなる。  もう一つ、25年以降は自動運転の世界が現実のものになってくることもある。無人運転では人工知能(AI)がルートを判断し、自動で人を運ん

        大阪のコロナ治療最前線から見える「抗体カクテル療法」の効果と課題

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          EV、IT大手が秩序崩す

          米アップルや中国の百度(バイドゥ)などハイテク企業が電気自動車(EV)市場で存在感を高めそうだ。参入観測が強まるアップルは、自らは開発に特化し自動車メーカー含めた外部企業を生産下請けとして活用するとみられる。競争でコスト低下が進めば定額課金で稼ぐ新ビジネスも生まれる。新興勢が既存の自動車産業の秩序を崩す可能性が出てきた。 「アップルはかなり広く部品会社の提案を聞き入れてくれる」。ある欧州系車体受託製造会社の担当者はアップルとの協議を打ち明ける。アップルは2014年ごろか

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          トランプ氏孤立深まる 議会乱入に揺れた政権内幕

           【ワシントン】ドナルド・トランプ米大統領は7日夜、自身の罷免要求が強まる中、支持者による連邦議会議事堂への乱入は「許しがたい攻撃」と述べ、1月20日に正式にホワイトハウスを去る意向を示した。  大規模な選挙不正があったと約2カ月にわたり唱えてきたトランプ氏。乱入に先立つ集会で、支持者らに議事堂へと向かい「闘う」よう求めていたが、約3分のその動画で、乱入事件への責任は一切認めなかった。その上で、国家には癒やしが必要だとして「冷静さを取り戻すべき」だと主張。「円滑な政権移行」

          トランプ氏孤立深まる 議会乱入に揺れた政権内幕

          米海兵隊、日本で離島奪還訓練を強化中

          【相馬原駐屯地】米海兵隊は西太平洋の島しょ地域での紛争に備えて日本での訓練を強化している。この地域は中国の軍事的脅威に対する米国の戦略転換の最前線となっている。  海兵隊は、近年の作戦対象だった中東やアフガニスタンの過激派よりもずっと大規模で洗練された敵との対決に備えている。中国は今や、軍事衛星やサイバー戦能力、人工知能(AI)の活用、そして米国との差を縮めつつある攻撃能力により、米国防総省が「ほぼ同等」のライバルと呼ぶ存在になっている。  最近行われた一連の演習では、2

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          「愛の不時着」やK-POP…韓国コンテンツのヒット戦略 次に来る“made by KOREA”

          コロナ禍の下で、インターネットの動画配信サービス「Netflix」の配信する韓流ドラマ「愛の不時着」や「梨泰院クラス」などがヒットした。ドラマや映画、K-POPなど韓国の文化コンテンツは、日本だけでなく世界的に販路を拡大しつつある。その背景を専門家らに聞いた。韓国の文化産業の海外展開を支援する同国の政府機関、韓国コンテンツ振興院の黄仙恵(ファン・ソンヘ)日本ビジネスセンター長だ。【聞き手・鈴木英生】 飽きさせない仕組み  --今の韓国ドラマ人気をどう捉えていますか? 韓国は

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