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019:アロマケア(介護や看護を補完するアロマテラピー)

もちろん!アロマケアと、『アロマ』がつくからには、香りを利用することを前提とした話に違いはないのですが。
同時に『ケア』であるからには、『パーソンセンタード』であるべきなのです。
それが両立する最初の一歩が、この場面で香りが必要か否か、「使うべきか?」「使わないべきか?」その判断から始めます。
とても大事な事なのですが、講習会などでは、その選択は受講生に任せて、使いたいから学びにくる。と言うスタートが多いです。

既に、嗅覚から大脳辺縁系に送られた刺激は、脳下垂体まで到達し、自律神経や内分泌として全身に影響を与えられることをご承知な方は、最初の『使うべきか?』『使わないべきか?』の選択肢を忘れてはいけないことを十分理解していることと思いますが、講習会などに集まる方は、うっかり忘れていることも多いです。
はじめに『香りありき』ではない。と言うところを、今一度見直していただきたいと思っています。

さて、この場面で香りを使ったケアをしよう。と、判断できたならば、そこには、使用目的があるはずです。
誰の為に、どんな目的で?
そこがしっかり理解できていないと、therapyにはなりません。

さらにケアを受ける対象者と同席する人物、あるいは、ペットなどがいる場合も、環境へ拡散される芳香の性質を考慮する必要があります。
英国も、米国も、オーストラリアも、オランダも、病室の大部屋で芳香拡散など致しません。

色々な呼び方がされていましたが、2023年現在、『インヘラー』と統一されてきました。

画面手前の白いスティック=インヘラー。1つ350-400円(使い切り)

個別に鼻先で吸入する為のスティックです。あまりにも高価なので、100円ショップで見かけた透明なボトルにフエルト玉を入れたらどうだろう?と、私がクリエイトしたのが、写真上部に3本写っている物です。
子供の学習会でも事故を起こさずにいるので、認知症の方にもご紹介してみようと考えているところです。

IFAの介護アロマコース(正会員の1/3くらいの内容で作っています。)の創設者、ステファニー・ロード女史の創設時のセミナーに何度も参加していますが、介護現場にアロマテラピーを導入する際には、導入者はクリエイティブでなければならない。と、話されていました。
実は、その講義の中で、何度も「nurturing touch」と言われ、日本語でなんと訳したらいいのだろう?と、疑問に思い、ネットサーフィンをして出会ったのが、米国を拠点に世界で活躍しているティナ・アレン女史でした。
彼女もまた「nurturing touch」による小児タッチケアを指導しており、日本に紹介している方が、これを「愛情を込めたタッチ」と訳されていました。
あー。なるほど。それが、日本では通じやすいのかな?と、感心したのと同時に、ティナ先生の講座に申し込みをしました。(笑)

両先生ともに、『クリエイティブ』である事が大事であると話されていたのが印象的で、それが後に私の中で『パーソンセンタードケア』とも結びついていきます。その人に一番適切なケアをする為には、創造しなければならない。ぴったり合うものを作り出す『クリエイション』が重要になるからです。

カクシテ、アロマケアとは、とても『クリエイティブ』なものである故に、創意工夫を考えるのも1人では限界があるのではないだろうか?と、思うと『チーム』を編成する事は、とても重要な事だとも思い、2014年にアロマケアチーム・プチマインを旗揚げしました。

私の母校(IFA養成校)は、介護にアロマテラピーを導入することに力を入れていたので、校長の背中から、様々なことを学びましたが、当初の私は、フラットな組織が必要だと思っていました。
そこで、費用も材料費のみ、みんなで勉強しあってやって行こうとしていたのですが、私の方が教える立場、集まる人は教わる立場と成りがちで、どうもうまくいかない。ボランティア団体なのだから、それぞれの得意分野を発揮してほしいと言う想いは、日本では馴染まないのか?と、悩みました。
母校のやり方が、正しかったのか?と。

そこで、介護アロマセラピスト養成講座を、しっかりお金をいただいて、独立開業できるくらい勉強してもらって、それでも組織に残ってくれる方となら『チーム』を組んで行けるかな?と言う考えに至ったところです。

アロマケアを必要としているのは、高齢者だけではありません。
そして、アロマケア=ハンドマッサージでもありません。

高齢者には、高齢者特有の解剖生理学の知識が必要ですし、妊産婦をケアするなら、妊娠時の解剖生理学の知識が必要です。発達障害の子供をケアするなら、発達障害への理解が必要ですし、医療的ケアを受けている子供をケアするなら、その病理への理解も必要です。

全てを網羅しなくても、高齢者限定、妊産婦限定など、『限定』でもいいとは思いますが、限定的な指導ではなく、共通する部分は共通していることも知っていてほしいとも思います。

皆さんは、あまり勉強したくないですか?
自分のスキルに投資する気は無いですか?
私は、まだまだ勉強もしたいです。
是非、私の知識とスキルを買ってください。
皆さんの受講希望をお待ちしてます。

と言いつつ、準備を進めるように頑張ります。

https://hs-orca.com


ご支援ありがとうございます。いただいたご支援は精油の購入や「アロマケア」の臨床研究費としてありがたく頂戴して、研究成果を発表していけるように頑張ります。今後ともよろしくお願いします。