見出し画像

023:精油の生産地を限定して見る面白さ。

LSAJにてビオパルファン®️を学び始めて、香料としての精油にもどんどん興味を深めている私。
アロマテラピー(芳香療法)を360度多角的な視点で考えることもまた「ホリスティック」な考え方でもあります。
その為、アロマテラピーとは精油を使うこと。と言う狭義(狭い定義)な捉え方もしていません。
昔の文献を読み間違いされやすいのも、最初に遮光瓶に入った『精油』ありきの教育をしている弊害かとも思います。
以前にも書いていますが、英語の文献の多くが、植物体内の揮発性のオイル(芳香成分)と不揮発性のオイル(植物油)と書かれていることが多く、エッセンシャルオイルとは、基本的に水蒸気蒸留法で抽出された芳香成分であると言う定義自体がごちゃごちゃに解釈されているのが日本のアロマ業界であり、アロマオイル(においのする油)が、様々な解釈をされていることにも、日本の商売先行の業界の流れを感じてしまいます。
商売は大事なんですけれども。これからの時代は「四方よし。」でなければ淘汰されると言うことであれば、問題ないのでしょうが、無知な消費者を騙してるよね。と、思うこともしばしば。
ま、個人的な感想です。そう言う『現状への不満』は、私が起業せねば!と言う起爆剤になり、新たな起業を生むものだと思います。

現状への不満は「創業計画書の動機」となるわけなので、大事です。

話が横道にそれましたが、今年に入ってお話を聞けた精油販売の起業を始めた方の話の中で、一応、入門からステップアップくらいの勉強はしているようだが、アロマセラピストのここが知りたい!と言う、痒い所に手が届く商品説明までは出来ないのね。と、思うことがあり、やはり、自分で調べる以外に道はないのか。と、研究者肌の星をもつ私の好奇心をなかなか満たしてもらえず、調べなければならず時間がかかることばかりです、売り手さんにも、生産者さんにも、勉強してもらって、正しく流通させたい!と言う、アメリカNAHAの会長さんの言葉。骨身に沁みます。(笑)

そんな中で、先日、購入してみたマダガスカル産の精油。

ロバ先生の精油の安全性ガイド2にて、マダガスカルでのみ産出され市場流通が限定的であるとされていた『Katrafay』と、種類が複数あることが考えられており精油の区別に問題が残されているヘリクリサム、書籍にあるように、小さな蒸留所であれば亜種を分けて蒸留している。と言うのは真実かも?と、思わせるフィメールとメールで原材料を分けている『Helichrysum』を購入してみました。
サロは、在庫なし。と言うことでした。
そんなこともあります。在庫はなくてはいけないものではありません。そんな資本主義社会は、行き詰まっているのですから、方向転換は当たり前。

と言うことで。話を元に戻して。

実は、ゆっくり話を聞けそうな場所で展示する情報をキャッチして、その会場で、ワークショップをしており、ミツロウバームを作らせていただきながら、販売者にお話を聞き、官能検査をして購入してきたのです。
その際に、手元に6本しかなくてもブレンドは楽しいものだな。と、思いました。

うちの子達も産地で分けて並べてみようかな?と。
また、遊び始めちゃう(笑)

一般的に成分分析表があることを好ましいとしている日本の大手アロマセラピー団体がありますが、確かにロットごとに抽出される成分に変動はあります。しかし、生産工程に嘘偽りがあるかないかは、焼き回せる紙一枚では分りません。
そして、オーガニック認証は、認証団体への多額な認定費用がかかります。
もちろん、見ず知らずに信用のない企業から購入する際には、認証を受けているか?認証の団体がどのくらい厳しく査定をしているか?と言うことは、これもまたひとつの『信用』評価の指針になると思います。

でも、小さな農家の協同組合的蒸留所で生産される限定的な精油にそんなに費用はかけられないのも納得できます。
だからこそ、現場を視察する。あるいは、視察した人を信頼できるかどうか、信頼できると思った自分を信頼する。そういう『信用』が、本来取引の基本であると私は思います。
そして、本当に、最後の最後は、自分の鼻の官能検査です。

この自分の鼻の官能検査のクオリティーは、自分で磨き上げていくしかありません。
幸い(?)なことに、私は、持病に化学物質過敏症と呼ばれるくらい、過敏に反応する嗅覚受容体と脳を持っているので、先輩方の指導から『良い精油』をたくさん嗅がせていただき、鼻で記憶して、自分の肥やしにしてこれています。

みなさんも、たくさん良質な香りを嗅いで、嗅覚と脳を滋養してくださいね。

いつも「いいね」と「フォロー」の応援ありがとうございます♪
この投稿が気に入った、参考になったと思ったら『いいね』を!
オルカを『推し』に加えてくださる方はフォローを!是非!

「ココロもカラダもスピリットも、美しく健やかに。」
ヒーリングスペースオルカ

呟きというか。
ヨワヨワの円、どうにかなってくれませんかね?
精油原材料の生産地を訪ねる旅に50万もかかるなら、勉強したいこともまだまだある。
訪ねることも重要だが、他にも勉強したいこともある。
せめて円が強くなってくれたら...。(泣)

ご支援ありがとうございます。いただいたご支援は精油の購入や「アロマケア」の臨床研究費としてありがたく頂戴して、研究成果を発表していけるように頑張ります。今後ともよろしくお願いします。