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004:メディカルグレードって何ですか?

「メディカルアロマ」や「メディカルグレード」と言う商品名は、それはそれでもいいのですが。あくまでも商品名であって、『日本薬局方』のような法的根拠のある扱いではありません。
残念ながら精油の薬理作用を謳っての医薬品は、おそらく化学が進んでもなかなか難しいのではないかと思います。

「医薬品」になるには、薬理作用の再現率が高くないといけません。
一躍有名になった「STAP細胞はあります!」と言うだけでは、もしかしたら本当にあるかもしれなくても、なかなか認められないのと同じです。
同じ条件と手順で行えば、誰でも同じ結果が得られる。と言う「再現」が出来ることが重要なのだと思います。
ところが、多様な成分である植物から抽出する「精油」には、むしろ100%天然であるが故に、その特性から、一意の結果が当てはまらない為「医薬品」となる事はとてもハードルが高いように思います。
西洋のハーブは東洋の漢方と思い至るのは、容易いと思いますが、精油はハーブの薬用成分が濃縮されたものですが、それぞれの植物に含まれる芳香成分の量も、収油率も異なる為、一概に同じ作用と言えないところもあると思います。

しかし、アロマセラピストの多くが、精油の薬理作用を体感していると思います。特に、私たち自身が自分の努力で解決することができない自律神経やホルモンバランスなどに関わる不調には、体感的に医療でなにもできないことに対して有効であると感じます。コメディカルに活動していると、体感的には、お医者さんが匙を投げた後が出番です!と言う感じがします。
私のクライアントさんで、無月経に悩んでいた方で、お医者さんに通って検査をたくさんして、病気ではないですね。と言うことになり、最後に「機能的には問題ないのでストレスのない生活をしてください。」と、言われたけれどもなにがストレスなのかもわからない。と言う方がいらっしゃいましたが、その方にとって、オルカでのアロマテラピーの体験は、とても有効だったようで、「嘘のようなんですけど?」とご報告いただいたことがあります。
長年不妊治療をしていた知り合いのアロマセラピストが、卒業して1年目で懐妊されて「せっかく仕事にして行こうと思っていたのに。でも、結局、アロマテラピーを提供していた事は、自分が受けていたのと同じ作用があったんだよね。」と話してくれたこともありました。

でも、私たち別に「メディカルグレード」なんて商品名の精油は使っていません。ただ、オーガニックであったり野生の状態を管理されている原材料から抽出された「エッセンシャルオイル」を適切な濃度で、適切な期間、適切な使用方法で、そう「用法用量を守って」使っているだけです。

植物から100%純粋に、分留したり、単離したり、添加したりせずに収油できたとしても、元の原材料が、病気だったり、ホルモン剤(成長剤)を使われていたりすると、精油にも含まれて抽出されるのでは?と、疑えるような事件が、この10年の間にアメリカで起こり、原材料の育つ「環境」の見直しが起こりました。
その為、特に「オーガニック」である事、あるいは、ワイルド(野生)である事などには、注意をしていることと思います。
アロマセラピストとして、団体(私の場合はIFAですが)に所属する理由も、そういった業界としての取り組みや、情報を検討しあえると言う事だと考えています。

でも、私が、独学で市販の本を読んで学び始めた時、精油はどこで買ったらいいの?と、思ったことも覚えています。そして、路面店を出しているメーカーさんごとに、同じ名前がついていても香りが違う。と、感じたことも覚えています。
だから、入門者や初級者が、精油の購入に戸惑われる気持ちはすごくわかります。実際、サンプルが酸化臭がするのではないか?と言うものがあったりもしたので、悩ましいところですが、入門者や初級者は、師と仰ぐ人を見つけて、相談するのが良いのだと思います。でも、答えが本に書いてあるから。みたいな、その人自身が、一度も考えたことがなさそうだったら、ご自身で立ち止まって、もう少し勉強してみる。というのも、一案ではないでしょうか?と、私は思います。

フォロー&いいね、コメントなどで応援してくだれば、気が向いて、仕事と研究の合間に、研究成果を書いていくと思います。
ただ、ヒトミシリーなので、気軽にお返事はできないかもしれません。
あらかじめご了承ください。

ご支援ありがとうございます。いただいたご支援は精油の購入や「アロマケア」の臨床研究費としてありがたく頂戴して、研究成果を発表していけるように頑張ります。今後ともよろしくお願いします。