2021年9月8日サッカーW杯アジア最終予選第2節中国対日本DAZN観戦の感想

初戦のオマーン戦でまさかの敗戦を喫し、いきなり崖っぷちに立っている森保ジャパンですが、今日の中国戦で引き分け以下だと進退問題に発展するのは間違いありません。その場合はなんとなく自ら退くような気がしますが。

怪我人によるスタメンクラスの選手離脱が相次ぎ、昌子やオナイウの緊急招集がかかっているのでまさにスクランブルです。

対戦する中国代表は初戦でオーストラリアに0−3で完敗しています。かつての中国サッカー界を代表する選手だった李鉄が監督だそうですが、いきなりの連敗は中国にとってもあってはならないことでしょうから、今日の試合は侮れません。

勝たねばならない日本のスタメンでは古橋・久保が前線に、室屋が右SBに入り、冨安が復帰しました。

キックオフ数分でいきなり中国の右SBが負傷して交代する波乱の始まりとなりましたが、日本のサッカーの内容としては落ち着いてはじめられました。

10分過ぎからは日本が中国のゴール近くでプレーする時間が長くなりました。押し込み続けるも得点は生まれない中、23分には久保の右足シュートが左ポストを叩き、最も惜しい場面となりました。

その後も5バックの中国を自陣に釘付けには出来ますがフィニッシュまではなかなか持っていけません。

38分にはさらにビッグチャンスがありましたが伊東のシュート、大迫のシュートが連続するも決まらず。さすがにアレが決まらないのは厳しい。

と思っていたら40分に伊東が右サイドを突破してクロス、大迫が合わせてついに日本が最終予選の初ゴールを挙げました。

これで前半終了。内容的には二度もポストに阻まれた日本が中国を圧倒する45分間でしたが、当然ながら後半は中国が失点覚悟で前掛かりに来ますから、それをいなしつつ追加点を取ることが日本代表のミッションとなります。

後半、日本は交代無しで始まりましたが、開始数分で足を痛めた古橋から原口に代えることになりました。54分の中国のCKでは少しヒヤッとしましたが、中国が前半とは全く違うサッカーをしてきていますので、受け身になるのは良くありません。

後半の日本は中国にボールを持たれて上手くやりたいサッカーを出来ない状況が最初から続きますが、決定機を何度も与えるほどは悪くなく、膠着状態とも言えます。

62分に中国が一気に三枚替えと動いてきました。少しずつ中国に押されつつありますが、ここでカウンターかセットプレーから2点目を取れると試合を決められるのですが、どちらも今の代表では上手くありません。

日本は交代が一人だけのまま時間が経過していきますが、微妙なバランスのため前線以外は代えづらい中、76分に伊東に代えて鎌田を投入。

大きく状況を変えないようにしながら、無理して追加点を狙わずに残り時間を見ながらの展開になりました。

80分過ぎくらいから中国が攻めることが出来なくなり、柴崎のロングシュートが弾かれたところで長友から佐々木への交代になりました。

時間を使いながらクローズさせることのみに集中して、そのまま試合終了。後半は難しい流れでしたが、厳しい時間帯でも吉田冨安の二枚看板が安定して相手の攻撃を跳ね返し続けたことが勝因になりました。

これで一勝一敗。もしかしたらグループ最弱かも知れない中国相手に最少得点での勝利は満足とは言えませんが、最低限の結果は出せました。今日引き分けていたら監督交代だったでしょう。

この試合前に行われたベトナム対オーストラリア戦は、0−1でオーストラリアが2連勝。別グループでも韓国がレバノンに1−0での勝利でした。やはりワールドカップ予選は厳しいのが当たり前です。点差をつけての勝利というのは難しいものです。

ともかく次は10月8日の難敵サウジアラビアとのアウェイ戦に続いて、12日にホームでオーストラリア戦です。2位以内を確保するには勝つしかないですが、ここで二試合とも勝てれば初戦の敗戦を帳消しに出来るビッグマッチであることは間違いありません。

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