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2019年11月23日J1リーグ第32節ガンバ大阪対ベガルタ仙台試合観戦の感想

寒い日と寒くない日が頻繁に入れ替わる季節の中で、この日は朝から快晴でした。

ガンバは前節にアウェイで大分トリニータに逆転負けし、勝てば7位も狙える位置に行けたチャンスをみすみす逃してしまいました。それでも他のクラブも負けたために9位のポジションは変わらず、今日の仙台戦を迎えました。勝てば自力で残留確定。それは対戦相手の仙台も同じですが、勝ち点38を得ている両チームとしては16位とは勝ち点差が7あり、緊張感はあれど悲壮感が無い中での残留争いチーム同士の6ポイントマッチとなりました。

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10月の川崎戦で怪我をした倉田が久しぶりに登録メンバーに復帰しベンチ入りです。ガンバは大分相手に通用しなかった、遠藤・矢島・井手口の中盤が仙台相手に通用するかどうか、また、4月のアウェイゲームで長沢に終了間際に決められた雪辱を果たすことができるかどうか。

いざ、前半キックオフ。

早い時間にいきなりロングボールの処理をヨングォンが誤り、長沢が東口と一対一になりましたがシュートは枠を外しました。ああいうシュートはガンバの時によく決めていた印象があったんですけどね。長沢はその後にもヘディングシュートが枠を捉えて東口のセーブもあり、序盤は仙台ペースのような感じでした。

仙台は前からはめてくるような感じが少ししましたが、そこまで徹底されていた感じはなく、特に遠藤に対するプレスはあまりない感じでした。むしろ前線で宇佐美が持ったときのシュートへの警戒の方が気になりました。

前半の半ばくらいからはガンバが落ち着いてボールを回し始め、攻め手はあるものの最後の精度を欠きゴールは決められず。湘南戦では遠藤と宇佐美の距離が近いときにゴールが生まれましたが、この試合ではアンカー固定気味の遠藤と最前線かサイドに流れる宇佐美のため、相手ゴール前でのコンビネーションが生まれません。

ただ、左や中盤にいる宇佐美から右サイドでフリーになる小野瀬へのロングパスが何度も通り、即クロスにつながるのでチャンスは数多かったですね。

ハーフタイムのガンバの交代は無く、同じくガンバペースのまま進みます。前半よりも井手口が攻撃に絡むシーンが多く、右にいる井手口から左の藤春への低空ロングパスが何度も通っていたのは見ているだけで面白かったですね。

そんな中、仙台が長沢を下げます。前線でのハイボールをことごとく三浦に競り勝っていた長沢が下がったことでこれはむしろガンバにとっては楽になるかも、と密かに思っていたら自陣でボールを奪った宇佐美が独走しそのままゴール。これで3試合連続ゴールですね。今さらながら調子が乗ってきたようです。

そしてその数分後には仙台DFラインが緩慢に崩れたところを宇佐美が背中越しのラストパス。受けたアデミウソンが落ち着いてGKをループでかわして決めました。

その後もエリア内でアデミウソンが倒されたり、パトリックのプレゼントパスを受けたスサエタがすわ初ゴールか、とサポが腰を浮かすレベルのチャンスを決めきれず、こぼれ球を藤春が何で?と言うレベルで外してしまいそのまま試合終了。

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ガンバはこれでJ1残留を自力で決めました。一方の仙台も、湘南が引き分けて松本が負けたために、16位と6ポイント差になりました。理論上は残留が決まっていないですが、16も離れている得失点差があるので実質的には残留ですね。

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しかし、見方を変えるとハーフタイムの時点でガンバ・仙台ともにこの試合を引き分けで終えれば残留が確定していたわけで、お互いに積極的に攻めないという談合じみたことだって理屈上はあり得たわけですから、この時期の試合は同時刻キックオフでもいいんじゃないかと思います。もちろんラスト2節は同時刻キックオフですが。

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試合後はレジェンドマッチとして懐かしい面々が、現役さながらの姿の人もいればそうでない人もいましたが楽しいプレーを見せてくれました。負けていたり降格圏の中でのイベントということでなくて良かったです。

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さてガンバは9位をキープし、8位の札幌とは勝ち点差2、7位の大分とは勝ち点差6です。前節がなんとももったいなかったですが、残り2試合の目標としては2連勝&8位といったところですね。次節はホーム最終戦ですのでまずは松本相手にきっちり勝ってほしいものです。


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