2024年7月6日J1リーグ第22節ガンバ大阪対横浜F・マリノスTV観戦の感想

前節、勝てば首位に立つという試合で町田相手に痛恨の敗戦を喫したガンバ大阪は、2年前の王者でACL準優勝の横浜F・マリノスをホームに迎えます。

個人的なことですが社労士試験を8月25日に控え、それまで7月からは現地観戦を控えテレビ・DAZN観戦に限る制約を課します。

さて、ガンバは前節欠場した福岡がスタメン復帰。前線も宇佐美・坂本のいつものコンビに戻し、ウイングにはファン・アラーノが入りました。注目は控えに食野が戻ってきたことでしょうか。

4分に早くも先制はガンバ大阪。試合開始からロングボールとハイプレスでマリノス守備陣を混乱させていましたが、中谷のボール奪取からファン・アラーノのコントロールショットが決まりました。

その直前のクリアボールがアラーノの手に当たったようにも見えましたが、当たったのはどう見ても腹でしたので当然ながらゴールが認められました。マリノスのエドゥアルドが猛烈な抗議をしていましたけれど無駄でしたね。

12分、マリノスに綺麗な攻撃くらい、宮市のシュートがポストを叩きます。複数人によるプレスを2回連続交わされるとさすがにああなります。

その後もマリノスが攻め、ガンバが守る時間が多くなりますが、なんとか最後のところはやらせず踏ん張っています。

42分にはロペスが強引にドリブル突破でエリア内に侵入し、最後は宮市がシュートするも再びバーに阻まれてガンバは難を逃れました。

ガンバもダワンのヘディングや宇佐美のシュートなどであわやという場面を作れていますので、決定機の数で言うとそれほど差があるわけではありません。

そしてアディショナルタイムには左サイドで宇佐美がキープしながら入れたクロスに、どフリーで走り込んできたダワンがダイビングヘッドを豪快に決めて、ガンバが待望の追加点をゲットします。ダワンは今年の1点目も宇佐美の左からのクロスでしたね。

その直後には抜け出したウェルトンが飯倉との一対一を決められず、非常にもったいなかったです。あれを決めていればほぼ試合は終わったのに。

前半はガンバが2-0でリードして終えました。ただ、宮市が2回枠に当てていることを考えると、そんなに質の差があるわけでもありません。早く3点目を入れて試合を決めたいところです。

後半はマリノスが1人交代、ガンバは交代無しで始まりました。

血の気が多いファン・アラーノがカードをもらったところで山下に交代。これは相手には効きますよね。

アラーノ・山下・ウェルトンが第一線のウイングとしてローテーションできるのなら、2014年の長谷川ガンバでやっていた倉田・阿部・大森の2列目の再現ですね。

さすがに2点差を追いつきたいマリノスが前半以上に前掛かりに攻撃に来ています。ガンバはここでカウンターかセットプレーで3点目を取りたいところ。

19分には坂本の反転シュートを飯倉が弾き、ウェルトンが詰めますがまさかの宇宙開発。あれは決めてくれ。というか神戸戦みたいなシュート決められるのになんであれ外すねん。

その直後、ヤン・マテウスのシュートを福岡が魂のボディブロックで防ぎます。前節の江川も悪くはなかったですが、まだまだ中谷福岡コンビに割って入るほどではないかな。

そして後半24分、カウンターから山下が猛スピードで右サイドを疾走し、エリア内でエドゥアルドのハンドを誘ってPKをゲットしました。これはVARの確認も不要なくらい明らかで、本人も全く抗議しませんでしたね。

このPKをエース宇佐美が飯倉の逆を突いて安心できるゴールを決めて3-0。まさに理想的な形での追加点を得られました。

あとは大きく守備を崩さず、時間を潰していけば勝利出来ます。ここからの数分間、マリノスの総攻撃を防ぎきれば試合は終わります。

32分に宇佐美→ジェバリ、ダワン→ネタ・ラヴィ、ウェルトン→中野への交代を行いましたが、戦術的というよりも守備を活性化するためのスタミナ上の交代でしょう。もちろんジェバリが4点目を取るのが一番いいですけれど。

38分にはネタ・ラヴィのパスカットからドリブルしてジェバリにパス、受けたジェバリのシュートが惜しくもポストに当たってしまいました。今年のジェバリはこういう不運もあります。

そして坂本に代えて食野がピッチに入りました。中央で使われるのは相当久し振りじゃないでしょうか。山田が怪我した以上、坂本の代わりに入る選手は必要でしたので、この起用は次節以降もあるはず。

そして43分、これもカウンターからジェバリ→山下→ジェバリと渡り、ジェバリのグラウンダーのシュートを飯倉がキャッチしきれずにゴールが決まり、4-0。近年のガンバにないスコアになってきました。

ジェバリのゴールは本当に嬉しいですね。林大地はまだリハビリ中ですし、ジェバリの出番はまだまだあります。

しかしマリノス相手にこんなスコア、しかも内容もほぼ完璧な試合というのはちょっと記憶にありません。解説の早野さんが今のマリノスのことを「危機的な状況」と言っていましたが、この試合を見たら誰もがそう思うでしょう。前半の宮市のシュートが1つでも入っていたらスコアはもう少しマシだったでしょうけれど、内容は大差ないでしょう。

食野は今日もあまり良くなかったですが、坂本・山田に次いでトップ下出来そうなのは、後は石毛・倉田でしょうか。個人的には怪我していた中村仁郎をいい加減もうそろそろ見たいのですが。

ともかくガンバはマリノスを予想外の大差で下し、3位キープです。得失点差でも鹿島との差を詰めることが出来た、望外の勝利となりました。

ガンバはだんだん、カウンターでの得点が増えてきました。多分、この点の共通理解も出来てきたのだと思います。

今日の個人的マン・オブ・ザ・マッチは中谷。先制点につながるボール奪取は見事でしたし、その後もいつも通りの固い守備によってチームに安定をいつも通りもたらしました。

前節の厳しい結果を受けて、どこまでリカバリー出来るかが重要でしたが、この1週間のポヤトス監督のチームマネジメントは完璧だったのだと思います。

次はリーグ戦は鳥栖戦ですが、その間に水曜は天皇杯でのアウェイ宮崎戦があります。数日間で大阪→宮崎→大阪→鳥栖と過密日程での大移動となりますが、今のガンバなら崩れないでしょう。勝ち続けてくれるはずです。

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