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クラブもリーグも再ブランディングが必要になってきたかも

ガンバ大阪の新マスコットの名前が先日の清水エスパルス戦で発表されました。

最初にキャラクター画像だけ発表され、名前の募集が始まった時は、もうネット界隈で即言われていた「アオモジャ」でええやんと思っていましたが、MOFLEM(モフレム)というそれっぽい、今っぽい名前でした。

昨年行われたエンブレムの変更に引き続き、今年はクラブキャラクターの追加(ガンバボーイは継続)ということで、会社としてガンバ大阪のブランディングを強く意識しているのだと言うことは、一介のサポーターにもよく分かります。

コロナ禍があったからこそ、という面もあるのでしょうけれど、コロナ禍が無くてもクラブとしての仕掛けは絶えず、ずっと仕掛けていかないといけないものです。

今年新しくガンバが始めたものには、試合中にスタジアムの大型ビジョンで、今日のメンバー内での高身長ベスト5とか、誰それの走行距離はスタジアムから千里中央駅までと同じですとか、選手の能力をゲームのようなレーダーチャートにしたものとかを表示しています。

正直、コアファンからは評判は悪いでしょう。そんなもの流すくらいならずっとメンバー表と時間とリプレイだけでいい、と思っているはずです。とはいえ、これまでとは違う施策によってファン層を広げる、新規ファンを開拓するという意図なのも分かります。

試合中に観客席の風景もちょくちょく映しています。野球中継では良くあるシーンですが、基本的にプレーが途切れることが野球よりも少ないサッカーでは珍しいと思います。

ガンバ大阪の会社としては、ここ数年色々と試行錯誤していることは確かで、その点は良いことだと思っています。

そしてブランディングは各クラブだけではなくて、Jリーグ全体でも当然ながら必要です。

各チームのブランディングの努力がリーグ全体にも波及している良い例としては、NPB(プロ野球)の特にパリーグでしょう。北海道日本ハムファイターズのきつねダンスは、ファイターズだけ、札幌ドームだけのものではなく、他チームや他球場にも及び、YouTubeの使い方も上手く感じます。

プロ野球には長く、マスメディアと密接な関係を持ってきましたが、現代のSNS時代でもやはりメディアの扱いは上手いな、と思わずにはいられません。

Jリーグではコアサポによるコロナ禍ルール違反やら、SNSでの誹謗中傷、人種差別やら、ネガティブな話題が目立つことが続きました。

狙って出来ることと出来ないことがあるのでしょうが、こういうブランディングでは上手いクラブとそうではないクラブの差が結構出てきた気がします。

ガンバはどちらかというとそういうのが下手なクラブでしたが、前述のように最近は色々やるようになりました。

プロサッカークラブである以上、チーム成績はもちろん求められますが、経営そのものはまた別の要素が絡んできます。成績だけで増えたファンは成績だけで離れていってもおかしくありません。それ以外の要素で獲得したり、あるいは最初は成績で入ってもそこからファンであり続けてもらうために、クラブとしてはやるべきことはやっていると思います。

ただ、問題は肝心のチーム成績なんですよね・・・。

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