見出し画像

Zoomerの誕生

先日、オードリーのオールナイトニッポンで、芸能界でもZoomでの出演が増えてきたり、芸能人同士でもZoomで飲み会したりしていて、という話の流れから、春日がZoomを利用しまくっていてもはや芸能界屈指のZoomerだな! とか若林が言っていました。

YouTuberの流れでZoomerと呼んだのでしょうけれど、今後はZoomerという言葉も流行するのかなと思って検索してみると既に出てきました。

ウェブ就活 Zoomer世代の武器生かす
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO58177430X10C20A4EAC000/

「ZoomなどのWeb会議システムをスムーズに使いこなす人」
という意味で使われているのだと思いますが、テレビでもZoom利用が増えてきているので、ZoomをWeb会議システムとしてではなく、別のメディアとして使用する人も出てくるのかも知れません。

Zoomが使いやすい、講演やセミナーにも向いている、という話は個人的には去年くらいから耳にし始めた気がします。その時はあくまでビジネスツールであり、一般人がこんなに利用するものとは思っていませんでした。

外出自粛、テレワーク推奨という昨今、使いやすいということと無料でもある程度使えるということで、Zoomがとてつもない勢いで利用者が増えているようです。セキュリティの問題で非難は浴びていますが、多分利用者は今後も増えるでしょうし、既に広がった認知はそうそう消えません。YouTubeにしろFacebookにしろTwitterにしろ、急速に広まったときにプライバシーやセキュリティの問題があっても大半の利用者はあまり気にせず使っていましたし、提供側も批判されたから潰しておくか、という程度の対応で、それよりも利用者の満足度を高めてさらなる利用者の増加と売上の増加の方を目指していたはずです。だからこそ、圧倒的なシェアを獲得できたわけで、セキュリティがガチガチではない形でサービスを提供していることは確信犯でしょう。

そしてユーザーが増えれば使い方も増えます。冒頭に書いた芸能人Zoomerもあながちネタではなく本当に実現させてしまう人も出てくるかも知れません。YouTubeやTikTokは動画を後で多くの人が見るというシステムですが、Zoomをメディアのように利用する場合は双方向の配信となります。YouTubeLiveやSHOWROOMでも視聴側からのアクションはありますが、Zoomほど対等でも多様でもありません。Zoomなら双方がほぼ同等の立場にも慣れますし、一対多で動画配信的に使うにしてもチャットもあるし画面共有も簡単だし、頭が良くて目端が利く人が何かしら、Zoomを使ったマネタイズを考えるでしょう。

ブログにしろYouTubeにしろ、サービスインしたときにはそれでとてつもない金額を稼ぐインフルエンサーが生まれるとは、開発会社側は考えていなかったでしょう。

今の私たちは、YouTubeに続いてZoomをメディアとして利用してマネタイズする新しいビジネスが生まれる瞬間に立ち会っているのかも知れませんし、立ち会っていないのかも知れません。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?