ガンバ大阪でのダイナミックプライシング導入について

8月14日にガンバ大阪からこんなリリースが出ました。

とりあえず今シーズンに関しては、ビジター自由席のみ適用となります。ぶっちゃけて言うと、浦和戦と神戸戦でガッツリ値段が上がるのでしょう。あと、名古屋も優勝争いもあって結構来るかも知れませんので、値上がりするかも。

来シーズンからは対象席種が増えると書いてありますので、そうなるとホームゲームとして見に来るガンバサポーターにも影響が出てきます。

私自身は毎年シーズンチケットを買っています(コロナを挟んでもう20年になりますね)ので、ダイナミックプライシングの影響を受けることはほぼありません。ダイナミックプライシング対象試合で買うとしたら、ルヴァンカップの準々決勝、準決勝だけでしょう。

しかし、シーズンチケットを持っていない大多数のファン、サポーターは、多くの試合で影響を受けそうです。

個人的には、確実に試合を見たいならシーズンチケットを買ってください、と言いたいところですが、家族・子どもが多いご家庭ですとそうもいかず、観に行きたい試合があったとして、それがダイナミックプライシングによって高いチケットになったために諦める、ということがあると、将来のサポーターの数にも悪影響があるでしょう。

もちろん、ガンバにとってチケット代金による収入も貴重な財源です。年間の試合数が決まっている(来年から2試合増えますが)以上、より効率よく客単価を上げる施策を考えるのも当然です。

ダイナミックプライシングは、言葉は悪いですが公的なダフ屋です。Jリーグチケットではリセール制度があり、私も観に行くことが出来ない試合をしばしばリセールに回しますが、リセールとダイナミックプライシングが合わされば、ダフ屋・転売ヤーの暗躍は結構減らせるでしょう。

あえて言うなら、先述の子どものいる家庭向けにでもいいので、シーズン開幕前の前売りとしてどの試合でも使用出来るジョーカーチケットを枚数限定で売っても良いと思います。シーズンチケットを買うほど観に行くわけではないけれど、毎年何試合かまとまってみることが確実な人は結構いるはずです。

試合日の2週間前とか1ヶ月前までを期限として、ジョーカーチケットをJリーグチケットサイトで、その試合のチケットに引き換えられるのであれば、見る方の予定も立てられるでしょうし、クラブもシーズンチケットと同時期にジョーカーチケットによってキャッシュのストックを増やせます。

ただただチケット代を上げていくだけだと、イングランドプレミアリーグみたいになって、チケットを買えない古参のサポーターがスタジアム側のパブで管巻ながら試合を見るだけになってしまいます。それでもプレミアリーグなら観光客や富裕層が試合を見に来ますが、今のJリーグではまだそんな訴求力はありません。
試合を見たい人が見に来てクラブも潤う方策の一環として、ダイナミックプライシングを導入するのは良いことだと思います。駄目なら止めれば良いだけですし。平日のリーグ戦と、休日の大阪ダービーが同じ価格というのも、収益の機会損失となることは間違いありません。

来年の大阪ダービーでどれだけのチケット代金になるか、ちょっと怖いですが、上限下限はあらかじめ発表しておいても良いかもしれませんね。

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