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教育乳、否、教育父になってみた。

息子が学んでいる。日々、学び続けている。
息子の知的成長が著しい。
つい先日も、自分の両胸を指さし「これは~?」「おっぱーーーい!!」と自己完結の変態クイズ大会を開催していた。

おっぱいを見事正答

素晴らしい成長だ。
思い返すと、一緒にお風呂に入るといつも、私の陰部をタッチしては「ギャハハハハハハッ!!」と下品な高笑いをあげる。
性への知的好奇心がメキメキと頭角を現している。
六角形の成長グラフがあったとしたら、国数英理社性の性だけが突出している
性を頂点とした六角形グラフのその形状さえもが、勃起している陰部を表現している。

性が突出(無意味なグラフを作るほど暇)

その成長を否定はしないが、どうせなら他の分野も同等に成長してほしい。
教育だ。間違いなく教育が必要に違いない。
東大卒の天才父親から直々に教育を受けれるとは、なんと恵まれた息子だろうか。
親ガチャ大成功。
スーパーレアのSSランクの5つ星アルティメット最強ディスティニー邪眼最強ドラゴン最強と言っても過言でない。

「教育だ!さぁ、微分積分を持ってこい!フーリエ変換してやろうか?
 それともリアス式海岸で王政復古の大号令か?答えろ、フォッサマグナ」

意気揚々とフレミングの左手を振りかざす私を、ママと息子はただ黙って見つめている。

えぇ、実際のところ、この年齢の子ども教育を私は知らない。
新米パパであれば誰であれ幼児教育は未知の領域だろう。
ならば、学ばなければ。
息子への教育以前に、まずは私が正しい教育を学ばなければならない。
そんな私が手に取ったのがこの本「学力」の経済学である。

「データ」に基づき教育を経済学的な手法で分析する教育経済学が解き明かす、目から鱗の発見が詰まった良書である。
実際に目から鱗が落ちてしまった人は、念のため病院で診てもらったほうが良い。
鱗は主に魚類・爬虫類の体表を覆う皮膚の付属物であり、我々哺乳類には備わっていないはずだからである。

今回は個人的に重要だと感じた本書の学びの一部を、備忘を兼ねてまとめておく。
新米パパはぜひ本書を手に取り、目から鱗が落ちるまで徹底的に読みふけってほしい。

教育経済学とは

教育経済学の価値観

どこかの誰かの成功体験ではなく科学的根拠に基づく教育の経済的学問
確かに、自分自身の体験・経験に基づき「ああしなさい、こうしなさい」と熱心にアドバイスしてくる人は珍しくない。
誤解を恐れずに申し上げると、年配者ほどその傾向にある気がする。
「私の時代は・・・、今の親子は・・・」などなど本人の過去を回顧して、令和にそぐわない教育論を振りかざしている可能性がある。
そういう世代の方々の小言に対して、こう言うようにしよう。

「あなたのエビデンスベースドポリシーは?」

古文漢文時代を生き抜いた年配世代の苦手分野である英語。
エビデンスベースドポリシー。完璧だ。
多分英語だ。だって、めっちゃカタカナやもん。
年配世代はその場で泡を吹いてぶっ倒れるだろう。
それを横目に、あなたは悠々とエビデンスベースドポリシーで歩き出そう。
意味なんて知らなくて結構。エビデンスベースドポリシーがあるんだから。

ご褒美で釣っても良い

効果的なご褒美の与え方

ご褒美で釣ることは悪いことではない。
むしろ、行動を促すようなご褒美は効果的であると本書では書かれている。
僕もご褒美があると頑張れるタイプだ。
東大生になればモテるというご褒美に夢を抱いて、精一杯勉強に励んだ過去がある。

その結果、東大生になることは達成したが、モテることはなかった。
どれだけ頑張っても目の前のニンジンを食べられない場合があることを知った。

努力を褒める

効果的な褒め方

思い返すと、私はテストの点数についてとやかく言われた記憶がない。
テストの成績は一過性のものだ。気にしないようにしよう。

以上より、本書が大変学び多き一冊であることがよく分かったと思う。
特にエビデンスベースドポリシーという単語の響きに中二病の私は胸が躍った。
みなさんもぜひ本書を手に取り、エビデンスベースドポリシーという単語を見つけてほしい


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