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【もう失敗したくない!】人事制度を作るときの必須ポイントを伝授 | 人事コンサルタント30年のプロが教えます

最終更新日:2024年5月13日

「人事制度を変えたのに効果が出ない、むしろ業績や社内の雰囲気が悪化してしまった。」
「正しい人事制度をどうやって設計したらいいのか分からない。」
こんなお悩み、人事担当者であれば一度は持ちますよね。

第1回では、人事制度を導入してもうまくいかない企業の特徴を紹介しました。

では、実際うまく効果が出る人事制度を作るためのポイントって何なのでしょう?

第2回では、人事制度作りのポイントについてご紹介します!
本記事では、効果の出る人事制度についてお伝えするために、セレクションアンドバリエーション代表の平康慶浩が、2022年5月に『HRカンファレンス春』にてお話した講演内容を紹介します!

*本記事は、講演司会を務めた同社コンサルタントの山田沙樹が、平康の講演内容についてまとめたものです。
*本記事は3分程度で読めます。
*本記事を読めば、人事制度を作るときの必須ポイントについて理解できます。


人事制度を変えたのに、なぜ効果が出ないの?

「従業員のやる気をアップさせよう!」
「居心地のいい風土にしよう!」
と思って人事制度を変えたけど、従業員の成果は全然変わらなかった・・・。
人事担当者としては、せっかく考えた人事制度が機能しないと悲しいし、どうすればいいのか途方に暮れてしまいますよね。

人事制度が変わっても、従業員の行動が変わらないと効果は出ない!
どんなに素晴らしい人事制度を導入したとしても、従業員が具体的に何をすれば良いか分からなければ、企業の売上も利益も変わりません。
では、従業員の行動を変えるために、何が必要なのでしょう?
人事担当者にできることって何なのでしょう?

必見!人事担当者が人事制度を作るときに考えるべきポイント

前回もお話したように、人事制度を作るときには、まず一番の目的を見据えることが大切です。
一番の目的は、企業が売上を上げることです。

そのために、人事制度で達成したい目標を定めていきます。
ここで人事担当者が考えるべきポイントは、ゴールに至る道筋をステップに分けて示すことです!
ゴールに至る道筋を、段階ごとに、プロセスと行動に分けて具体化しましょう。

2022年5月24日『HRカンファレンス春』セミナー資料より

これでやってほしい行動を定めることができます。
では、従業員に「この行動をやってくださいね」と言ったら、従業員はすぐにその行動を取ってくれるのでしょうか?
答えは……NOです

従業員にやってほしい行動を取ってもらう秘訣

そもそも、人間は自分が得をするように行動する生き物なのです。
人間は、得があれば自分が意図したことに反して行動を取ってしまいます。
たとえば、「ダイエットは明日から」と、かれこれ1年間言い続けてる人、身近にいませんか?ダイエットしなくちゃと分かっていても、今食べたいという目の前の得を優先して行動してしまう良い例です。

「この行動やってみると楽しそう!」と思えたら、人間は動く!
楽しいという気持ちは、人間にとっての得です。
仕掛学の研究では、ゴミ箱上部にバスケットボールのゴールをつけると、ゴミのポイ捨て防止に効果があることが報告されています。
バスケットボールのゴールを見ると、ついつい「ゴールがあるから、なんとなくゴミをいれて楽しみたい!」というワクワク感が刺激されますよね。

2022年5月24日『HRカンファレンス春』セミナー資料より

このような人間の特徴は人事制度にも当てはまります
つまり、人事制度では従業員が「その行動取ってみると楽しそう!」と思える仕掛けを作ることが大事なのです。

まとめ

本記事では、人事制度を作るときに考えるべきポイントは、従業員のプロセスと行動をステップに分けてはっきり示すことだとお伝えしました。
そして、実際の人事制度作りでは従業員の「やってみたい!」「楽しそう!」という気持ちを刺激して、行動したくなる仕掛けを作ることが大事だとご紹介してきました。

具体的にどうやって仕掛けを作っていけば良いのでしょうか?

気になる人事制度設計については、
【もっと早く知りたかった!】人事制度づくりの3ステップ | 人事担当者なら知っておきたい運用と設計のカギ
にてご紹介いたします!次回の投稿もお楽しみに!

人事制度設計のコツを紹介する本記事の内容に関して、第1回はこちら


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