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みずほ銀行主催の「Mizuho Innovation Award2020」を受賞!【株式会社アドインテ】

最終更新日:2024/4/5

当noteでは、各企業のビジネスモデルを分析しています。
また、取締役会のスキルマトリクスを分析し、コーポレートガバナンスコードに沿った経営の実践度を確認しています。
セレクションアンドバリエーションでは、さらなる事業価値増大に向け、特に中堅規模の上場企業におけるスキルマトリクスのあるべき姿を提言し、現経営層のさらなる活躍、そして次世代経営層育成に向けたボードサクセッションの仕組みの導入を支援しています。

資金調達額の推移

株式会社アドインテ_資金調達

⇒累計資金調達額30億2500万円以上
多くの有名企業から資金調達を行っており市場の注目度が高い

企業概要

設立日 :平成21年4月3日
資本金 :4億7000万円
本社拠点:〒600-8441京都府京都市下京区新町通四条下る四条町347-1CUBE西烏丸7F

事業概要

スマートフォン独自のデータマイニング技術を利用し独自開発したIOT端末「AIBeacon」を活用したOMO,O2OマーケティングやリテールメディアDMP事業を提供している。
また、MA*とDMP*を軸に、リアル店舗の集客率をあげるサービスを提供しており、他にもWEB広告事業、リテールメディア開発・運用等を行っている。

※MA(マーケティング・オートメーション)︓
マーケティングの各プロセスおけるアクションを⾃動化するための仕組みや
プラットフォームのこと。
例) ⾃動広告、⾃動リコメンドサービス他
※DMP(データ・マネジメント・プラットフォーム)︓
収集し蓄積されたあらゆるデータ(顧客の属性データ、Webサイト上の
顧客の⾏動・履歴等)を管理し、広告配信などのアクションプランに
役⽴て、データビジネスを⾏うプラットフォームのこと

ビジネスモデルの図解

株式会社アドインテビジネスモデル

事業における強み

1.競合他社にはない独自のソリューションを展開していること
O2O、OMOのトータルソリューションを相互に提供できる事業は稀であり、業界内でもユニークな存在である。また、大手流通小売業界における高い実績も誇っている。

※O2Oとは、「Online to Offline」の略称で、「ネット上から、実店舗への来店などオフラインでの⾏動を促す活動」を指す
※OMOとは、「Online Merges with Offline」の略称で、「ネット上とネット以外の店舗などの垣根を超えたマーケティング概念」を指す

2.独⾃のオフラインデータ収集技術を保有していること
⾃社開発のシンプルなビーコンデバイス(AIBeacon)を使い、独⾃のオフラインデータ収集技術を保有している。

3.ビッグデータ解析技術を保有していること
AI/機械学習による独⾃の推定分析技術を保有し顧客分析を⾏う、ビッグデータ解析技術を保有を保有している。世界で唯一のデータマイニング技術×iBeaconデュアルセンサ&DMP(データマネジメントプラットフォーム)を独自開発し、保有していることもセールスポイントである。
4.⾃社技術で事業を完結していること
他社技術のライセンス(使⽤許諾)は受けず、⾃社の技術で事業を完結できる。

市場規模

該当市場として、リテールメディア開発や流通最適化(フードロスサービス)、売り場最適化(オペレーション強化)を含有する市場を選定した。

【市場規模の推定】
・O2O市場(2019年国内)
 405億円(前年比約2倍)
・DMP市場(2020年国内)
 103億6,800万円(前年比106.7%)
・MA市場(2020年の国内)
 447億3,500万円(前年比111.3%)

【市場全体のトレンド】
2024年の国内O2O市場規模は、2019年比約6.4倍の2,586億円に到達すると予測される。DMP・MA市場も、拡大傾向が続いている。
コロナ禍で顧客行動のオンライン化が急激に進み、オンライン上での顧客行動の把握や顧客接点の創出に向けたデジタルマーケティングツールの重要性が高まっている。今後は、モバイル決済の普及や、広告主・購買データの保有者と広告事業者とのデータ連携の仕組み作りなどが加速することにより、広告と購買効果の関係性がより明確になることが期待され、その需要はさらに拡大すると推測される。

【ベンチマークとなる企業】
Oxyzen株式会社

マネタイズに関して

【キャッシュポイントの額と頻度】
小売店・飲食店の店舗分析・集客支援に加え、ターゲッティング広告枠の提供を行っている。
サブスクリプションモデルを導入しており、顧客企業から毎月定額料金を得ている。AIBeaconのサービスは、初期費用1台2万円、月額500円である (2016年時点)。

【固定費】
人件費

【変動費】
 不明

経営層

代表取締役社長:十河 慎治

1971年 大阪府生まれ
2005年 Web制作会社設立
2007年 ASP会社と合併
2007年 役員をしながら大学院を卒業。MBA取得
2009年 株式会社アドインテ設立

取締役副社長兼COO:稲森 学

1986年 生まれ
    通信会社のセールスとして働き、その後20歳で起業
    自社の株式を売却し、株式会社イーファクター(マザーズ上場 現株式会社メタップス)の大阪支社立ち上げに従事。
    2度目の起業で、SNSに特化したマーケティング会社設立。
2016年 株式会社アドインテと合併し副社長就任  

取締役:龍味 文人 
公開経歴なし

取締役:藤野 真吾

2001年 有限会社アームワークスを設立。インターネット黎明期からWebシステムの技術集団として様々なシステムを構築
2006年 同業種の企業と経営統合し、書籍執筆や専門学校の講師、セミナー登壇等、業界のスタンダードを作るべく精力的に活動
2009年 フリーとして活動を開始し、翌年に株式会社リキッドビジョンを設立、その後は主に株式会社アドインテのシステム部門を担当
2019年 株式会社アドインテ入社、取締役CTO就任

専務取締役:玉巻 裕章

    元伊藤忠商事株式会社執行役員、繊維海外事業を牽引
    元株式会社ファミリーマート常務取締役、商品本部長、新規事業開発本部長等を歴任
2020年 株式会社アドインテ 社外取締役就任
2020年 専務取締役就任

スキルマトリクス

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⇒代表取締役の十河 慎治氏はアドインテが2社目の起業である。また藤野 真吾氏はインターネット黎明期から技術者として活躍しており、その技術力の高さからAIBeaconに用いられている特許技術の開発に成功したのではないかと推測する。このことからIPOに向けて、十河氏が経営全体の指揮をとりつつ、藤野氏が率いる高度な技術開発で価値を創造していくと考えられる。

※スキルマトリクス図とは取締役の素養・経験及び取締役会におけるバランスを一覧表にまとめたものである。各社で開示されているガバナンス内容を元に僭越ながら推測させていただいた。要求水準・選定定義に関しては企業により差が生じるため、ここではCGCで求められている水準・選定定義を基に設定した。

ビジョン

ビジョン
IoTとAIで小売・機械・農業を科学する

組織ビジョン
Beat the Limit
「個」の持つ力を最大限に引き出し、互いに手を携え「チームの力」とすることによって、私たちは今ある限界を超え、さまざまなアイディアを形にする

事業ビジョン
Webとリアルの融合
Webとリアルの融合で新しい価値を創造し、すべてのユーザーに 新しい気づきを新しい気づきですべてのユーザーを幸福に

人事制度設計

【基本情報】
・従業員数:95名
・役員人数:5名
・勤務時間:記載なし
・休日:年間休日130日(会社カレンダーによる)、慶弔休暇、夏季休暇、年末年始休暇、GW 休暇、誕生日休暇、リフレッシュ休暇

【採用】
・新卒採用:有
・中途採用:有
・媒体  :自社HP
・採用職種:新卒(開発エンジニア、データサイエンティスト)、フロント営業/webマーケティングコンサルタント、新規開拓セールスメンバー/リーダー、広告運用メンバー、DMP運用メンバー、データサイエンティスト、セールスエンジニア、DMPシステムの開発エンジニア

【等級・配置】
 記載なし

【評価制度】
 記載なし

【報酬】
・報酬水準:新卒年収 258万円~276万円
      新卒月給 215,000円(大卒)~230,000円(院卒)(試用期間中も変更なし)
      中途年収(データサイエンティスト職):5,000,000円~11,000,000円
      中途月給 416,000円~916,000円
 *前職の経験や年齢に基づき決定
 *試用期間:3ヶ月(最長で通算6ヶ月に延長する場合あり)
  試用期間中の待遇変更なし
  ※ただし、ポテンシャル採用の場合は有期雇用期間3カ月あり
 *月給には固定残業手当として月30時間分が含まれる
  固定残業手当は80,700円~
 ※30時間以上超えた場合は別途支給される
・月例給構成
 基本給  :173,000円(大卒)、185,000円(院卒)
 固定残業代:42,000円(大卒)、45,000円(院卒)
 ※月給には固定残業手当として月30時間分が含まれる
 ※30時間以上超えた場合は割増し賃金として別途支給される

【教育】
・書籍購入費用補助
・セミナー受講費用補助
※どちらも上長承認、又は指示によるものが対象

インターン生による考察

新卒のデータサイエンティストと中途のデータサイエンティストで大きく給料の差があることがわかるため、新卒でも経験を積んで実力が付けば給料が大幅に上がる可能性があると推測できる。
またIPOに向けて今後も規模を拡大し、役員構成も大きく変化していくことが考えられる。

※この記事は弊社長期インターン生が分析、編集しました。
※スキルマトリックスの基準が違えばご連絡ください。
調査記入:SHO

さいごに

スタートアップ・ベンチャー企業に必要な人材マネジメントについてはこちら

弊社代表平康によるCGCとスキルマトリクスに関する記事はこちらから

【免責事項】
本調査は弊社長期インターン生により作成されています。また、本調査は、現在弊社が入手し得る資料及び情報に基づいて作成したものですが、弊社は、その資料及び情報に関する信憑性、正確さを独自に確認しておりません。本資料において一定の仮定を用いた試算を行っている場合、その試算結果は仮定に基づいた概算であるため、別途詳細な検討が必要です。