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言葉の壁を越えて - 台湾の義兄が教えてくれた家族の絆

台湾の家族の絆 - 日本とは違う深さ

まず、台湾の家族の絆について少しお話ししましょう。
台湾の方々は、家族との絆が非常に強いんです。日本でも家族は大切にしますが、台湾ではそれが一段と深いように感じます。
私の妻も例外ではありません。特に3歳年上の兄との絆は、本当に深いものがあります。

初めての台湾 - クリスマスの思い出

私が初めて台湾を訪れたのは24、5歳の頃。クリスマスの時期でした。今でも鮮明に覚えています。
街中がイルミネーションで彩られ、どこかわくわくするような雰囲気。そんな中で、結婚を控えた妻の兄と、兄の婚約者に会うことになったんです。

アメリカ帰りの兄 - 意外なコミュニケーション

兄はアメリカの大学、大学院を卒業し、当時はアメリカで働いていました。婚約者の方ともアメリカで出会ったそうです。
「さぞかし英語が堪能なんだろうな」と思っていました。
ところが、驚いたことに兄は私に英語で話そうとしないんです。代わりに、中国語で話しかけてきました。
当時の私は中国語がほとんどわかりません。必死に単語を拾い、ジェスチャーを交えながら、時には漢字を書いてコミュニケーションを取ろうとしました。
この経験は、初めてカナダに行った時の感覚によく似ていました。何とか相手の言葉を理解しようと必死になる。その姿勢が大切なんだと、今になって思います。

兄の真意 - 人となりを見極める

今考えると、兄はあえて中国語で話すことで、私のことを見極めようとしていたのかもしれません。

  • コミュニケーションを取ろうとする姿勢はあるか?

  • 困難な状況でどう対応するか?

  • 文化の違いをどう乗り越えようとするか?

言葉の壁を通して、私の本質を探ろうとしていたんですね。

兄からのアドバイス - 安定を求めて

当時の私は、給料の安い日本語教師として働いていました。経済的に苦労していたことを、兄も知っていたんです。
兄は会うたびに、「安定した職に就くことが大切だ」と言ってくれました。その言葉が心に響いて、結婚の年に今の学校で正規教員として働くことができたんです。

義兄弟の絆 - 年月が育んだもの

​​​​​​​​義理の兄とはいえ、日本の親戚の中では私が一番年上なので、台湾に「上の兄」ができたことは新鮮で心強い経験です。日本では頼られる立場ですが、台湾では頼れる存在がいる。この二つの立場を持つことで、人生の視野が広がった気がします。
年上の兄がいるという安心感は、予想以上に大きなものでした。特に海外で生活する際、心の支えになってくれています。

リスナーの皆さんへ

皆さんの中にも、義理の家族との関係に悩んでいる方がいるかもしれません。でも、時間をかけて理解し合おうとする姿勢があれば、きっと素晴らしい関係は築けるはずです。
言葉や文化の壁を越えて、新しい絆を築く。それは大変なことかもしれません。でも、そこから得られるものは計り知れません。
今日の話が、皆さんの家族関係について考えるきっかけになれば嬉しいです

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