1年ほど前、通勤電車のドア横にある広告に衝撃を受けた。 そこには「美しく走る。」の一言。 そしてドアの反対側には、美しい自動車の写真。 あまりの潔さ。そして、それで完成されていた。それ以上の言葉は不要だった。 「美しく走る。」とその自動車の写真だけですべてを物語っていた。 僕は運転は好きだが、特に車に詳しいわけではない。しかし、街中でふと見かけたときに直感的に「あ、XXXっぽい」と分かるブランドが一つだけある。 「マツダ」である。 さて、そんなマツダのブランドや
「花には香り、本には毒を」 ずっと前に出口治明さんが紹介されていた、現代思潮社の広告コピー。 文学作品を読むとこの言葉をよく思い出す。 文学には毒があり、ひとを癒す。 さて、村上春樹さんの小説を読むのは、恥ずかしながらこれが初めてだった。 つい最近、『走ることについて語るときに僕の語ること』というエッセイを読んだのを機に、今更ながら村上ワールドと呼ばれる作品に触れてみたいと思ったのがきっかけだ。 『国境の南、太陽の西』では、特に目立たないある男性の心の陰が、同じく心に陰を
組織心理学や組織開発の大家であり、「プロセスコンサルテーション」という概念を生み出した著者。ぜひ勉強したいと思いつつも、理論書に向き合って腰を据えて読むのは億劫だと感じていたところ、もう少し優しい語り口の本書『問いかける技術』を発見。ファシリテーターとしても気になるタイトルだったので購入しました。僕にとっては全7章のうち特に最初の2章と、監訳者である金井壽宏先生の解説が良かったです。 謙虚に問いかける原著のタイトルは『Humble Inquiry』で、「謙虚に問いかける」と
「MTGが変われば会社が変わる」というと大げさですが、「総人件費の15%を占める仕事の質が変われば会社が変わる」といえばどうでしょうか。この15%という数字は、ゼロックスで製造開発部門の社員24,000人を対象に行った調査結果だそうです。 実際に何%かはともかく、多くの人がかなりの時間をMTGに費やしていると思います。そして役職が上がる程に1日に占めるMTGの時間の割合は大きくなるでしょう。 だからこそ、MTGの質あるいはMTGのリーダーに対して評価を行うことを著者は推奨
読書等から得た知識と、日々の経験からの知覚・感覚とをつなぎ、気づき・洞察(insight)を得る。そうして自分独自の知的資産を蓄積していくことを目指す。
この半年ほど、米津玄師をよく聴いている。「Lemon」はたぶん1000回くらい聴いただろう。歌詞のひと言ひと言が絶妙で、深く響いてくる。 さて、今日は久しぶりに1時間くらい走った。Youtubeで米津玄師のミックスリストを流しながら。50分くらい経ち、身体が心地良い疲労を覚え始めたとき、イヤフォンから切ない楽曲が聴こえてきた。何という曲だろうと思って画面を見ると、「メトロノーム」とあった。どうやら失恋がテーマのようだ。 ぼんやりと聴き入っていたのだが、いつの間にかその世界