アスリートから学ぶ「感謝」と「リスペクト」
北京オリンピックが開幕し、アスリートたちの活躍する姿を連日テレビで見ています。
普段はあまり目にする機会のない種目でも、オリンピックとなると興味がわき、テレビに映るアスリートたちの躍動する姿に目を奪われ、思わず心が動きます。
アスリートたちがすべてをかけて躍動し、頑張る姿を見て心が動く・・・。
失敗を恐れずに挑戦する勇気に心を打たれる・・・。
自分も頑張ろうと勇気をもらう。
オミクロン株の恐怖が広がる中行われているオリンピックは、「頑張っているすべての人を励ます」役割を果たしているように思います。
オリンピックは「オリンピズム」という考え方に基づいた競技大会なのだそうですが、その考えについて記された「オリンピック憲章」には、「オリンピズムは、肉体と意志と知性の資質を高揚させ、均衡のとれた全人のなかにこれを結合させることを目ざす人生哲学である」と書かれています。
北京で輝くトップアスリートたちは、パフォーマンスや試合後のインタビューでの応対を通してそれを体現していると感じます。
パフォーマンスのすばらしさはもちろんのこと、試合後のインタビューで語られる言葉には多くの人の心を揺さぶるものがあります。
金メダル候補と期待されながらメダルを逃した女子モーグルの川村あんり選手は、試合後のインタビューで見せた姿が「素晴らしい!」とネットで話題になりました。
メダルまであと一歩!その心中にはいろいろな思いがこみ上げていただろうと思いますが、涙をこぼしながらも笑顔で応じこう語っていました。
「金メダル候補と言っていただいた中でメダルが獲れず、申し訳ない」「私もちっちゃい頃から頑張ってきた。諦めなければ、夢は叶うと伝えたい」
その姿は清々しく、本当に美しくて心を打たれました。
彼女の金メダルを期待してテレビで見ている人たちに「応援ありがとうございます」と感謝する気持ちを、こんな美しい言葉で表現できるなんて、常日頃から周囲に対する感謝やリスペクトの気持ちがなければできないこと。
そして、それを見た多くの人たちが川村選手の気持ちを受け取り、「素晴らしい」と反応していることにも嬉しくなりました。
「感謝」や「相手に対するリスペクト」はどんな仕事をするうえでもとても大切なことです。オリンピックで頑張るアスリートたちの姿から、それを感じ取り自分自身の明日からの行動に活かしていこうと思う人がきっとたくさんいるはずです。
これぞ「オリンピズム」
まだまだ続く熱戦、アスリートたちの姿と、彼らが語る言葉から目が離せません。