過去と現在

先日疲れから来る久しぶりの感覚になっていた。

2週連続夫婦共に忙しく、

家族は休日も仕事をしていた。

ほっと一息つく時間は気絶するように眠ってしまい、

気が付けば心身ともに余裕がなくなっていた。

その時の感覚がまるで学生時代そのもので、

久しぶりに早く消えていなくなってしまいたい気持ちに心が支配されていた。

学生の頃は親の監督の元生きねばならないのが

苦痛で仕方なかった。

学校の校則や親からの行動制限があまりに多かった。

生きるという行動が水中で立ち泳ぎをしている状況なら、

学校の校則や親からの支配は

まるで頭を押さえつけられているようなものだった。

生命維持のために息をするために顔を水面から出すのが精一杯で、

その支配に目を盗んで陸で体を休めるのは

ほんの一瞬しかなかった。

大学になり多くの支配から解放されつつあったけれど、

苦痛から逃げられると信じることができず

自ら水中に留まり続けていた。

少し手を伸ばせば安息の地があるのに

ひたすら耐えようとしていた。

幸い自分の選んだ家族にはその逼迫した状況が伝わり、

休息をもらえたことで一気に回復した。

辛かったどん底の時代は一生忘れないと思っていたけれど、

同じ感情になって久しぶりの感覚に驚いた。

そして,助けを求めることが無駄な行為だった頃の自分に

いとも簡単に戻ってしまったことに驚いた。

人間変わったつもりでいても

元に戻るのは容易いようだ。

辛さに気付いて救いあげてくれた現在の家族には感謝しきれない。

いつも本当にありがとう。

言葉にしているけど伝わっているだろうか。

今私は幸せです。

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