跳びはねる思考
図書館で見つけて直感で借りた、東田直樹さんのエッセイ。
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東田さんの体を通した世界では、目の前の人間は風景の一部となる。水や植物や空の色に強く興味を惹かれる。
それは人間としてこの世に生まれる、という前提ではなく、自然の中から人間という形になって出てきたんだ、という感覚のように受け取れた。
地球にいるどの人間にも、その出自の血筋はあるのではないかと思った。
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私は人間関係でうまくいかないとき、見返してやりたい、有名になって私を見捨てた人を後悔させてやりたい、と思うことがある。
どんなに地位や名声を経ても、地球全体でみれば自分のことを知らない人は当たり前に存在している。
人からどう見られるか、とか、承認欲求は生きる上であまり大きな問題にしなくてもいいんだ。
自明のことだけど目から鱗だった。
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以前わたしの地元にも講演へ来てくださったことを思い出す。私が専攻していた領域と関わりがあること、東田さん自身にも関心を引いていたことから、とても印象に残る時間だった。
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