【論文レポ #01】ちいさな一歩でキャリアを明るくする話

今年の2月にRecruit Works Instituteより報告されていた『若手社会人のキャリア形成に関する実証調査』結果報告書が興味深かったので一部引用しつつ、考察してみたいと思います。

気になった方はぜひ、元の報告書も読んでみてください。


気になるポイント

上記報告書から気になるポイントをピックアップしてみました。

・行動量、情報量が多いと仕事が楽しくなってくる?
・行動量、情報量の多い人たちは企業へのエンゲージメントが高い
・一方で、行動量が多いと転職者が増える?

それぞれ考察していきましょう。


行動量、情報量が多いと仕事が楽しくなってくる?

(引用)
仕事の意欲や集中度合いを示す、ワーク・エンゲージメント・スコアについ
ても、グループ1が最も高く、グループ3が最も低い。
行動量と情報量が大きな影響を与えていることが示唆される。また、グルー
プ4は2番目に高く、行動量が特に大きな影響を与えている可能性がある。

行動量、情報量ともに多い人たち(グループ1)は、行動量、情報量ともに少ない人たち(グループ3)と比べてワークエンゲージメントスコア(仕事の意欲や集中度合い)が高い傾向にあったとのこと。

これに関しては、ニワトリとタマゴ論争で、どちらが要因かは定かではないですが、行動量、情報量と仕事を楽しむスコアは相関関係にあるといえます。

確かに、社内外問わず活動をしている人は、本業が充実していて生き生きしている印象があり、体感としても納得感のある結果だといえます。


行動量、情報量の多い人たちは企業へのエンゲージメントが高い

(引用)
現在勤務する企業への評価点との関係でも、グループ1が最も高く、グルー
プ3が最も低い結果となっている。

上のポイントで述べた「行動量、情報量の多い人たちがワークエンゲージメントスコアが高いこと」と深く関係していると考えられますが、行動量、情報量の多い人たちは企業へのエンゲージメントも高いとのこと。
企業の視点からこのポイントを考えるならば、社内外の交流の機会を増やすイベントを開催すること、副業などを認めること、個人の時間が確保できるような就業環境を整えることが、企業のブランディングに繋がる、と言えるでしょう。


行動量が多いと転職者が増える?

(引用)
社外活動を経験した者は離職率が高まる傾向がある。

行動量が多いことは、ワークエンゲージメントスコアや企業へのエンゲージメントが高いことと相関関係があり、いいことづくしにも見えますが、企業側にとっては、離職の機会に繋がるマイナス面もあるとのこと。

今いる企業で十分に価値を発揮し、成長して、つぎのキャリアステップを外の環境に求めることはとてもいいことではないでしょうか。

個人的には、古い日本企業の終身雇用の考えに固執するより、いろんな場所で経験を積み、新たな価値発揮ができるよう、日本の人材市場は流動性高めていくべきだと考えています。


ちいさな一歩でキャリアを明るく

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(若手社会人のキャリア形成に関する実証調査』結果報告書より引用)

若手社会人の行動量、情報量が多いことは、仕事に取り組む姿勢や企業のファン化という点で望ましい、ということが以上のポイントから見えてきました。

人事として組織に関わる身としては、社内外の交流や学びの機会の創出の大切さを改めて感じました。
組織で働く個人としては、社内外の交流の場に足を運び、いろんな刺激を受けることで「生き生き働く」ことが実現できる、ということでしょう。


このnoteをみた人が「ちいさな一歩を踏み出す」という行動の変化につなげてくださると嬉しいです。

<ちいさな一歩の例>
・noteで情報を発信してみる
・社内外の勉強会に参加してみる
・最近連絡を取っていない友人とご飯に行く
・新しい趣味を始める etc...

最後まで読んでくださりありがとうございます! 興味があればぜひ他のnoteも読んでみてください^^