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今の時代に必要なキャリア観とは? 〜さまざまな境界線がとけだしていると感じる話〜

国境や性別、職種など、社会におけるさまざまなボーダーレス化を最近よく感じます。
今回は、その中でも「職種のボーダーレス化」に着目し、「今の時代に必要なキャリア観」について考えていきたいと思います。

職種のボーダーレス化のはじまり

「職種のボーダーレス化」を身近に感じていただくために、わたしの今の職種である、”採用”を例にみてみます。

昨今、採用市場では、

・採用マーケティング
・HR Tech(人事業務のテクノロジー活用)
・採用ブランディング

といったワードが流行しており、採用の求人要件をみると、上記の経験者を歓迎する旨の記載が多々目につきます。
いまや、採用担当には「採用スキル」だけでなく、マーケティングの知識やテクノロジーの知識が必要とされつつあるのです。

読者の皆さんが関わる職種でも、必要とされるスキルの広がりや、職種のボーダーレス化を感じることがあるのではないでしょうか。

「〇〇という専門スキルに、異なる△△という専門スキルを掛け合わせることで、業務のイノベーションが生まれていく」

職種のボーダーレス化により、そんな効果が存在すると感じられます。


なぜ職種がボーダーレス化していくのか

ではなぜ職種がボーダーレス化していくのでしょうか。
その背景には以下の2点があると考えられます。

・人生100年時代の到来
・学びのハードルの低下


まず一つめに「人生100年時代の到来」です。
「人生100年時代」とは、「LIFE SHIFT(ライフ・シフト)」の著者リンダ・グラットンが提言した言葉です。

寿命が伸びるにあたって、人々の生き方、キャリア観に変化が生じ、生涯にわたって学び続けることが求められるようになったといえます。
その結果、一つの専門スキルだけでなく、複数のスキル習得も可能となったことが要因の一つと考えられます。

次に、「学びのハードルの低下」です。
「人生100年時代の到来」によって、生涯学び続けることが求められるようになりましたが、インターネットの普及やテクノロジーの進化によりさらに「学びのハードルの低下」が推し進められてきました。

教育系IT事業の成長によりオンライン教育が普及し、30年前では考えられないほど低価格(もしくはコスト不要)でプログラミングやその他の専門知識を身につけることが可能になりました。

これらの背景から、一つの専門スキルだけでなく、幅広い知識やスキルを身につけることがスタンダードとなり、職種のボーダーレス化が進んでいる、そしてその傾向は今後さらに助長すると考えられます。


職種が溶け出した時代でどう生きていくか

職種のボーダーレス化が起きていること、そしてその要因をみてきましたが、ではそんな時代を生きていく中で、われわれはどのようなキャリア形成を意識していくのがよいのでしょうか。


大切なことは、「”じぶんの職種×〇〇”を意識すること」だと思います。


一つの専門スキルを学ぶことに留まらず、そこに掛け算する形で興味のある分野についての知見も並行して身に付けること。

自身の市場価値を上げ、出来ることの幅を広げるためにも、範囲を限定せずに学び続ける姿勢が大切なのではないでしょうか。

最後まで読んでくださりありがとうございます! 興味があればぜひ他のnoteも読んでみてください^^