☆13. 女性活躍推進~って、、、どうする!
最初に、女性の社会進出と活躍は、とても応援しています。但し、女性は、という話の始まりは、好みでないですし、基本的には、適材適所の考え方が軸となっています。しかしながら、女性の活躍推進と男女平等についての問題が頻繁に取り上げられているにも関わらず、あまり改善がみられない現状があります。そこで、HRを長年経験した、人のスペシャリストとしての見地から、職場と家庭にフォーカスをして、これらについての考えと、提案を書いてみる事にしました。尚、下記内容には含めていませんが、職場でのキャリアではなく、専業主夫/主婦として家庭、家族をサポートする選択は、選択肢の一つだと考えています。
男女平等!とよく聞きますが、そもそも“平等“というのは、とても難しいですよね!まずは、職場においての平等ですが、私の理解は、“能力とモーチベーションのレベルに準じて男女が同じ機会(チャンス)を与えられる事、そして職務とパホーマンスに対して公平なリワードが与えられる事“です。従って、日本の現在の労働環境は、男女平等とはいえない状態でしょう。原因は、大きく分けると: 1. 歴史と文化による男性優位の考え方からおこる差別、2. 女性の仕事および社会進出に対する偏見、3. 労働環境整備の遅れ、4. 組織の能力、5. 幼少期からの教育、だと思います。
職場では、適材適所の判断が一番大切です。組織の管理職や上層部になれば、職務のみならず人をマネージする能力、総合的なビジネスの決断力などが必要です。この様に、組織内での適材適所には、1. 能力が大きく関わるという事です。それとともに重要なのは、2. 本人のプロフェッションに対するモーチベーションです。このどちらが欠けても、適材適所とは、言えません。ですから、結婚、出産、育児に関係なく、個人に必要な能力があり、高いモーチベーションがあれば、職場において能力を発揮するチャンスが与えられるべきであるという事です。
これらの現状課題に対する多くの組織の説明は、1. 女性は、家族ができると出産、子育てなどで時間が拘束されて責任ある職務に就くのが難しい、2. 役員、トップになれる適任者が女性にはいない。3. 女性が働きやすい環境を整えるにはコストがかかる。などです。これらは、組織の能力により理解できていないか、又は、組織が意図的に理解したくないか、により起こっています!出産は、女性だけの特権ですが、育児については男女共に、長期の間、時間を費やす人生における一大行事です。組織により“結婚、出産、育児“と“職務や将来のキャリア“が比較され、組織の能力により職場における将来が決定される事自体が間違っています!これらを解決するには: 1. “個人(働く人)を尊重する“プロセスが必要です。そして、2. 組織運営には、働く人の“ライフサイクル“にあわせたフレキシブルな人事施策を取り入れる必要があります。
次に、家庭についてですが、これが職場より厄介だと思います。日本では生まれたその日から男女の役割が決められています。多くの場合、とりあえず男性は、家(姓)を継ぐ人、女性はお嫁に行く人、として家族にも社会にも認識されています!私は、考え方を、ここから変えなければいけないと思います。例えば、男性も女性も、育てられた家を出て、新しい家を築く人(自立する人)、という前提にすればどうでしょう。そうすれば、家単位ではなく、“個人を尊重する“考え方が優先されると思います。その上で、結婚、育児、仕事などの人生の選択を個人が生活をする中で決めていく。とすれば、人生における全ての考え方が変わっていきませんか?もちろん、職場における“個人を尊重する“という考え方も取り入れやすくなるでしょう!
記事の中にも、女性が自分のキャリアと結婚後の家事、育児をこなすのが難しいと書かれたものが多いです。これらの記事の内容に100%同意しませんが、しかしながら、男女ともにパートナーの協力なしに家事、育児と仕事のバランスをとるのは、とても大変です。私は、今、日本が立っている場所は、この“個人を尊重する“のスタート地点あたりだと思います。そして、近い将来スタートできると思います。その為には、幼少期からの“自立/自律のための教育“も必要であると思います。
家庭の中で男性も女性も主夫/主婦ができ、社会の中で男女共に自立ができた時に、お互いにパートナーとして協力する事ができるようになります。
これらの結果として、男女平等についての諸問題が、解決していくのだと思います。そして、その時初めて、女性の社会での活躍が期待できるのだと思います。
職場や家庭での多くの課題は、私達自身が取り組むことができます。まずは、組織そして個人が、これらの課題に取り組んでいく姿勢が必要だと思います。
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