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高校生の探究活動が未来を拓く:盛岡一高生の挑戦と成長、社会への第一歩

先日HR Iwate プロジェクトの夏合宿2日間にわたって行われました。2日目には盛岡一高の生徒の皆さんにインタビューをさせていただきました。彼らの話を聞いて、感じたことや感銘を受けたことがたくさんあったので、この記事でご紹介いたします。



はじめに

大人の皆さんは学生時代にどのようなことを考えながら生活していたかを思い出してみてください。自分の向いていることややりたいことに出会えていましたか?少し前から当たり前のように大学に進学し、就職するのがスタンダードなルートですが、高校時代に自分の向いていることに気づいていたら、もっと楽しいと思えることに出会えていたら、大学時代にもっと研究に没頭していたら……そんなふうに考えたことがある人も多いのではないでしょうか。また、現在の学生の皆さんは、自分のやりたいことや強めていきたいことに出会っていますか?

今回の合宿に参加した盛岡一高の生徒たちは、現代の高校生の意識の高さを象徴するかのように、自分の「向いていること」や「楽しいと思えること」にすでに出会えているように感じました。


Question1: 探究活動を通して楽しいと思うことはなんですか?

この質問をしたところ、個人の楽しさについて答える人と、チームの連携について答える人の二つに分かれることがわかりました。(ステッカーを貼っている項目は、重複回答があったものになっております。)

まず、普段の授業ではできない『好きなこと』に対する探究ができることに楽しさを感じ、知識を深められる点や人脈を広げられる点が挙げられました。そしてこの活動を通じて、より社会を実感する機会となっているとのことです。

また、一つの課題や問題点に対してチーム内でアイデアを出し合うことを挙げたメンバーも多く、その過程で得られる成果の実感が楽しさをさらに強めているようです。


Question2: 探究活動を通して成長を感じたことはありますか?

この質問に対しては、自分自身の成長を感じた人と、探究テーマが進行していく過程に成長を感じた人に分かれました。最も多かったのは、人脈の繋がりの中で個人の成長を感じているという回答でした。

例えば、探究テーマを進める中でプロにヒアリングを行なったり、協力を仰ぐ必要がある場合、自らアポイントメントを取らなければなりません。その行動を起こしていることや、打ち合わせのために準備を重ねていること、そしてコミュニケーションを取れていること、その事実に気づいた時に成長を実感しています。また、チームメンバーと協力する中で、モチベーションが向上し努力できていることや、内気な性格を乗り越えてプレゼンテーションや企業連携を行っていることに成長を感じているとのことでした。

さらに、探究テーマ自体が進行し、成果として形になった時に成長を感じるという生徒もいました。苦労を乗り越えたやりがいが成長をもたらしているように感じます。探究活動にどれだけ時間を費やし、難しい壁を乗り越えてきたかを実感する機会となっています。


Question3: 探究活動中に出会った意外な自分の一面はありますか?

この質問では内面に関する回答・対人に関する回答・スキルに関する回答に分かれました。

内面に関しては『やればできる』と感じた生徒が多く、普段はサボり癖があったのに探究活動中には継続して努力することができ、意外とできる自分に出会ったと教えてくれた生徒もいました。好きなことだから継続できたのであれば、その好きがテーマに関するものか実際やっていること(コミュニケーション、研究、プレゼン、発散等)なのかが明確化すると将来のやりたいことにより大きくつながると感じます。

コミュニケーション面に対する発見があったと答えた生徒も多く、これまであまりポジティブに捉えていなかったコミュニケーションに関して、探究活動を通じて意外な適性を見つけたと感じています。学校外に踏み出した活動がきっかけで、これまで気づかなかった能力に出会えたようです。

スキルに関する回答としては、プレゼンテーションやリサーチ能力など、新たなスキルを身につけたことに驚いた生徒が多く、探究活動が自分の成長に大きく寄与していることを実感しています。


Question4: 役に立ったアドバイスはありましたか?

ジグソーパズルの自動組み立てチームの全員が口を揃えて言っていたのは、担当の先生からの助言が現在の成果に繋がっているということでした。彼らは「やりたいことをやりたい」という気持ちを持ちながらも、目標を設定することでモチベーションの維持や目的意識を持つことができるという助言を受けました。探究しようとしている技術を身近なものとコラボレーションするために最適な方法や、誰と連携すればよいかなどの具体的なアドバイスが今の成果に繋がったと話してくれました。大人の言葉は高校生にとって大きな影響力を持ち、時にその影響力の強さが視野を狭める方に作用する事もありますが、その言葉によって彼らの視野を広げ、選択肢を増やす素晴らしい先生がいるのだと感じました。

また、客観的な視点を持ち、向かう方向性が本当に正しいのか多角的に捉えることを大切にしている生徒、学内でしかできないことに目を向けるのではなく、大人を巻き込んでテーマの実現確度を上げられるよう選択肢の広がるアドバイスをもらったと教えてくれた生徒もいました。


終わりに

今回のインタビューを通じて、盛岡一高の生徒たちが探究活動を通して多くの成長と発見を経験していることが明らかになりました。彼らは、自分の「やりたいこと」や「向いていること」を見つけ、目標を設定し、チームや外部と連携することで新たな自分に出会い、成長を感じていました。

高校生の探究活動は、単なる学びの延長ではなく、社会に触れる貴重な機会でもあります。彼らがプロと対話し、大人と協力し、実社会の中で活動することで、視野を広げ、将来の可能性を大きく広げることができるのです。高校生のうちからこうした経験を積むことは、将来のキャリア選択や自己実現に大きな影響を与えるでしょう。

また、探究活動を通して感じる「やりがい」は、高校生活を豊かにし、将来の目標設定にも繋がります。好きなことに没頭し、努力を重ねることで、自分の可能性を発見し、それが将来への道しるべとなるのです。

これからも高校生たちが探究活動を通じて、多くのことを学び、成長し続けることを期待しています。そして、彼らが将来にわたってその経験を活かし、社会に貢献できる人材となるよう、サポートしてまいります。
これからも一緒に頑張りましょう!


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