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元ウェディングプランナーが美容業界について考えてみた話

今回は美容業界、主に美容院について考えてみた話です。

なぜこんなことを書くのか。
美容師さんと仕事の話をしていると「美容業界は特殊だから」と、言われることが多いのですが、私はウェディング業界と美容業界は似ているところが多いなぁと思っています。

正解かどうかはわかりませんが、美容院を経営している方や、これから独立しようと思っている美容師さんに、ちょっとした気づきになればと思いnoteに残すことにしました。
(それぞれの業界での専門用語に間違いがあるかもしれませんが、専門家ではない為多少はお許しいただけると幸いです。)


似ていると思うポイントは主に3つあります。
これからは似ているポイントと共に、ウェディング業界にいた私はどのように考えていたか。を書いていきたいと思います。

主なポイントは以下3点。

  1. マーケティングの手法

  2. 教育の仕方

  3. 担当一貫性についての考え方

長くなりそうなので今回はそのうちの1つ。

1. マーケティングの手法

コレについてお話ししたいと思います。

ウェディング業界では、ゼクシィnetや自社サイトに掲載されたイメージ(写真)やテキスト(文章)によって来館されるお客様のニーズ(希望するウェディングの内容)が大きく変わってきます。

ニーズが変わると、私たちプランナーがお客様に対して行う接客の内容や提案も変わり、結果としてお客様の満足度に繋がります。

私はプランナーだったのでマーケティングは専門分野ではありませんでしたが、上記の理由からマーケティングチームとはいつも密に話し合いの場を設けていました。

美容業界でも同じことが言えると思うので、私がウェディングプランナー時代にしていたマーケティングの具体的な手法についていくつかご紹介します。

◆業界の動きをみるためのひとつの指標でもある、リクルートの情報をみること

ウェディング業界では毎年10月ごろ「ゼクシィ結婚トレンド調査」というものがリリースされます。

これはゼクシィを購入したお客様などを中心に行われるアンケートで、式場を探し始めた期間や、結婚式にかけた金額、購入した結婚指輪の金額などなど、500ページにも及ぶ調査結果がまとめられたものです。

中にはリクルートさんの都合の良い結果になるようまとめられているなぁ、と思う箇所もあります。笑

な全てがその通りとは思っていませんが、ひとつの指標になるので毎年必ず目を通していました。

美容業界版もホットペッパービューティーアカデミーでリリースされているのでコレを見ると良いと思います。

◆来館したお客様のアンケートの分析

お客様が記入(もしくはタブレットで入力)したアンケートをデータ化し、分析することです。

主な項目としては以下のような内容です。
・年齢
・居住地
・職業
・予約サイクル(挙式希望月から来館日までの期間)
・競合他社
・予約媒体

上記の内容を数値でデータ化していくと、自社や媒体ごとの傾向が見えてきます。

例えば

自社全体としては
平均年齢は27.5歳
〇〇県〇〇市〇〇区から
およそ半年先でご検討のお客様来ていて、
競合先はホテルが多い。

ただし、ゼクシィnetを見ているお客様に絞ると
平均年齢はさがり、
検討時期も一年先に伸び、
競合先は専門式場が多くなる。

といった感じです。
そのデータを元に、そのお客様に合った提案を行うようプランナーに指示を出したり、時には最適なプランナーをアサインしたりします。
そうすることで結果としてお客様の満足度を上げることができます。
また、宣伝媒体ごとの「特徴」も出てくるので、媒体に合わせたビジュアルや商品に変えて行くのがオススメです。

美容院でもアンケートのデータ化を行い、その内容を店長やスタッフが把握しておくと良いのではないでしょうか。

◆お客様目線で掲載された情報を見る

あらゆる媒体を使って、自社を調べるということです。

とても簡単なのですが、コレが意外とみんな知らない。特に上に行けば行くほど知らなかったりします。

見るものは以下のとおり。
・Googleマップ
・ゼクシィnet
・Instagram
・facebook
・Twitter
など。

チェックするのは
クチコミ、お客様が撮影した写真やSNSの内容、また掲載された自社の内容に間違いがないか。
また、PCで見た時とスマホで見た時に画像や改行など不自然なところはないか。
などです。

美容院でも月1でチェックすることをオススメします。

◆SWOT分析をする

SWOT分析とは?
詳しくはWEBで検索した方がわかりやすいので、そちらを参考にしてください。
簡単にいうと「強み」「弱み」「機会」「脅威」の分析です。
自社の持つ強みと弱みを理解すること。
機会と脅威は、経済や政治の動向、競合他社の動向を見て知っておくことです。

例えば(簡単にですが)
強み=式場が新しい、景色がいい、店舗数が多い
弱み=最寄駅から遠い、人員不足
機会=大型商業施設ができる、高速〇号開通
脅威=競合の県内初出店、婚姻件数の減少

など。
そしてこの情報を元に対策を打っておくことです。
こちらも新年度開始前に行っておくことをオススメします。


おもなポイントとしてはこんなところでしょうか…。
他にも7P分析をしたり、ペルソナを設定したり、セミナーを受けたり、撮影を外部委託したり…。
たくさんの経験をさせてもらいました。

美容業界は特殊。本当にそうでしょうか?
どの業界にも共通するマーケティングというワード。
きっとマーケティングにも「基本」があるので、その手法を学ぶことで、プランナーだった私がそうであったように、日々のサロンワークも気付きがでたり、少し楽しくなるのではないかと思います。

素人文章で読みにくい点も多々あるかと思いますが、少しでも参考になれば幸いです。

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