精神的に安定するヒント
rioです。
2020年、最も「自分変わったな」と思ったことは イライラすることがほとんどなくなったこと です。それと同時に 「他人の怒り」に対する防御力が上がったな と。
世の中が大変なことになって約一年。様々な場面で我慢を強いられているからか、Twitterでは怒りを表出させている人を良く見かけるなあと感じています。(特定のフォロワーさんの話とかではないです)
そんな中僕はひそかに自己啓発本やYouTube解説動画をつまみ食いし、その中でも効果あったなと思うことをシェアします。
キーワードは アンガーマネジメント です。
あっちゃんの動画も貼っておきます。
アンガーマネジメントの内容は 自分の怒りをコントロールしよう 的な話で、これを意識した結果怒りにくい体質になってきたなと感じてはいますが、僕が個人的に意外な効果を感じたのは 他人の怒りに対する防御力も上がったこと です。
以前は自分が怒られたり、他人が他人に怒っているところに出くわすとよく縮んでいました。しかし、怒りのメカニズムを理解し、怒りを分析できるようになった ことで、「他人の怒り」がちょっとずつ怖くなくなってきたなと感じています。
アンガーマネジメントの本では自分の怒りをコントロールする方法論と怒りがコントロールできるようになるためトレーニング方法が詳しく解説されているので、そちらの内容は上記の本・動画に預け、この記事では 「他人の怒りの理由を理解し、他人の怒りに縮まなくなる」精神的ディフェンスの話 を中心に書いていこうと思います。
実は怒り自体が怖いわけではない
他人の怒りはなぜ怖いのか。正確に言えば怖く感じるのか。
実は 怒り自体が怖いわけではない と思っています。他人の怒りを怖いと感じるのは 攻撃に驚いているだけで、怒りの内容ではなかったりするんじゃないか ということです。
怒りは攻撃性が高い感情です。人は怒りをぶつけるとき、大声を出したり、時には物を壊す、殴る、蹴るなどの実力行使に出たりします。
怖いと感じているのは攻撃の方です。怒り自体やその原因ではないことが多いです。まずは 怒りが怖いというよりは攻撃に驚いているんだということを理解し、そのうえでなぜ怒っているのかを理解してみる といいのかなと思います。
怒りの発生源
次に怒りという感情の発生プロセスを見ていきます。人はなぜ怒るのか。
アンガーマネジメントの本では 怒りは二次感情 と説明しています。何かしらのトリガーによって一次感情(悲しみ・困惑・イライラなど)が発生し、その先に怒りという二次感情が発生するという仕組みです。
人はなぜ起こるのかを理解するには一次感情とそのトリガーを理解する必要があります。何かしらのトリガー=怒りの発生源はいくつも考えられると思いますが、ここでは主要な二つの怒りの発生源について考えます。
一つ目の怒りの発生源は 「べき」という信念 (アンガーマネジメントではコアビリーフと呼ばれている)です。自分の中にある 「べき」が破られたとき ひとは怒りを感じます。
Twitterでよく見かけるのはこのタイプの怒りかなと思います。怒っている人の口から「普通は」「常識的に考えて」が出てきたらこれである可能性が高いです。
かのアインシュタインもこう言ってます。
常識とは十八歳までに身につけた偏見のコレクションのことである
常識には個人差があります。時代・環境によっても変化します。「この人のべきは何だろう・・・?」と考えることで、その人の怒りは解明できそうです。
怒りのもう一つの発生源は「期待」です。 他人が自分の期待と反する行動をとったとき ひとは怒りを感じます。
上司部下の関係、恋人・夫婦の関係でよく表れるのかなと思います。自分の期待が裏切られたとき、悲しみや困惑の感情が湧き、それが怒りに変換されます。
これは少し厄介です。「この人の期待は何だろう・・・?」と考えて正解を当てられれば平和になるのですが、それがわからなくて怒らせてしまっているパターンもあるわけで・・・
その場合は素直に「どうしてほしかったの?」と聞くのが近道かもしれません。
ということでまとめると、
・「べき」という信念が破られたとき
・「期待」と反する行動をとったとき
ひとは怒るということです。
裏を返せば、人が怒ってる裏では、
・この人の「べき」は何だろう
・この人の「期待」は何だろう
を考えることで他人の怒りを理解することができそうです。
怒りは横着である
補足を一つ。怒りは横着であるということを知っておくと、「他人の怒り」に対する怖さが少し軽減されると思います。
本来、「べき」「期待」が裏切られたとき、その人に対して期待する行動をとってほしいならば「リクエスト」をすれば済むはずです。アンガーマネジメントでも怒りはリクエストに置き換えようと勧めています。
なのになぜ人は怒りをあらわにするのか。それは 相手を楽して動かそうとしているから です。
リクエストをするのは手間です。また、リクエストをしたところで相手が期待通りに動いてくれるかはわかりません。それらの手間を省いて相手を自分の思い通りに動かさせるために人は怒る のです。
自己啓発本として評価が高い「嫌われる勇気」にも怒りの話が出てきます。
※この本、ニンゲンの心の弱さのような部分を軽快に痛烈に指摘してて面白いですよ。実践するのはかなり難易度高いと思いますが・・・笑
この本で言われているのは 怒りは出し入れできる道具のようなものである ということです。ある母親が娘と激しく口論しています。そこに電話が鳴り響きます。「もしもし?」母親は口論の延長で若干息荒めに電話に出ます。しかしその電話の相手が学校の先生だとわかったとたん、声は落ち着きを取り戻します。その後電話を終え、受話器を置くと同時に、また娘と口論を繰り広げるのです。
あっちゃんの動画でも 怒りは身近な人にほど出る とありました。怒りをぶつけてもこの人との関係性ならリカバーできるだろうとという思惑による甘えだと。
怒りは横着である、怒りという道具を使って楽して相手を動かそうとしている ということを理解しておくと、「他人の怒り」に対する恐怖心が少し和らぐかもしれません。
因みに「不機嫌」も同じです。相手を動かすためのショートカットとして使っていることが多いです。
さいごに
他人に期待するのは子供の考え方だ、という意見を目にします。それはそれでごもっともだと思います。
それでも期待してしまうのが人間ですよね。僕も中々うまくいきません。「他人に期待しない」というと聞こえは悪いかもしれませんが、他人に無用な期待をぶつけないようにしていきたいなと思ったのでした。
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