札幌を想う。

僕は18歳で地元の福岡を出た。大学4年間は滋賀県、社会人になってからは8年半東京、そして札幌に4年3ヶ月。

2021年4月。この度異動が決まり、札幌を去る事になった。行き先は、地元福岡。

まだ子供も小さいので、家族で引っ越す。
入社して12年、「地元に帰りたい」と言い続けて来た事もあり喜びは大きかった。

ただあえて今回は札幌での4年間について書きたい。

【札幌に赴任したら、二度泣く】
という言葉がある。
一度は「なんでこんな寒いところに」という悲しみの涙。
二度目は「こんなに素敵な場所を去るのか」という侘しさの涙。

僕が何回泣いたかという事は別にして、とにかく札幌はいい。
何がいいか?とよく聞かれる。

一つは、気候の良さだ。

雪が3月末に溶けると過ごしやすい季節がやって来る。気温も過ごしやすい気温が11月末頃まで続く。それに、湿度も低い。はっきり言って一年の2/3は最高な季節が続く。冷房なんて要らないし、窓を開ければ心地良い風が舞い込む。

二つ目は、食べ物だ。

これは有名なのでわざわざ書く必要もないが、海鮮、お肉、野菜。全ての食材が新鮮で、少し郊外に出て魚屋直営の居酒屋などに行くととんでもなく美味しい食事がリーズナブルに味わえる。
それに、地元の普通の回転寿司でもレベルが高い。
北海道の恵まれた大地で育つ農作物も、美味しくないものは皆無だと言っても過言ではない。

三つ目は、公園だ。

子供が小さいのでこれは助かった。
車で札幌市内から20分も車を走らせると、こんな公園あったのかというぐらいの一面の芝生がどこまでも続くような公園がある。お弁当さえ持っていけば、夏の休日などは一日中遊べる。
子供も大喜び。親も自然に癒されるし、最高な時間だ。

気候、食べ物、公園。
これ以外にも数え切れないほどの良いものに触れ続けられて来たのだろうが、正直長く住めば住むほど「当たり前」になってしまってその良さに気付かなくなってしまっている。

転勤し、また新たな土地で過ごす時間が長くなるに連れて思い出すのだろう。

この最高の地、札幌で過ごした光景や思い出を。
最後に言い残したい。
札幌は、最高に良い場所だった。
そして、ありがとう。



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