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苦手チャレンジ:はじめての韓国ドラマ①イカゲーム

みなさん、こんにちは! わたしリベラル!

な~んていうと魔法少女っぽいけどそうではなくて。いわゆる保守派と呼ばれるような排外主義ではないわたくしは、もちろん嫌韓でもありません。にもかかわらず、韓国のドラマを観たことがありませんでした。

観たことないくせに「苦手」とはなんだ! と思われても仕方ありませんが、昔からたま~にチラチラッと観かける韓国ドラマは、瞬間的にしか観ていないにも関わらずいつも誰かが誰かを責めているシーンが多く。そんなのおもしろそうに思えるわけもなく、かなり悪い印象を持っていたのです。

また、ストーリーテリングにも「お国柄」が表れるものなので、そこにも警戒心があります。ずいぶん昔に韓国のメーカーが開発したRPG『西風の狂詩曲(ラプソディ)』を日本ファルコムが販売したことがありましたが、購入した友人から「物語の展開が日本のそれと違ってつらい」と聞いたことがあります。

ぼくは海外ドラマが大好きですが、顔が全然違う西洋のストーリーは逆に展開の違和感を打ち消してくれるので気になりません。ところがアジア、特に韓国は人々の顔が日本と同じなので、違和感が際立つことは容易に予測できることです。

料理でも、西洋の料理は日本のものとは全然違うのでいいのですが、韓国やベトナムといったアジア料理は「日本にある食べ物に似て、少し違う」ものが多く、「なにか調味料入れ忘れてない?」という感じがして美味しくいただけないことがあります。わかるでしょうか?

3Dモデルが進化すると実際の人間との差が気になる「不気味の谷」現象も同根といえます。「似て非なるもの」に対して違和感や嫌悪感を抱くのはおそらく本能のひとつで、隣国を嫌悪する感情、障害者への差別、特徴的な顔立ちを持つ人への偏見なども、誰もが備えている面があるわけです。

「差別など他人事」などと思っていると簡単に呑まれてしまう……というよりも、むしろ我々は初めからその沼の底にいるのかもしれません。差別家になりたくなければ、這いあがる努力をする必要があるのです。

と、自分を言い聞かせて(?)がんばりました。

視聴したのは2タイトル。こう言ってはなんですが、超がつくほどのメジャータイトル、いわゆる「鉄板」というべき高評価作品からのチョイスです。

『イカゲーム』

さすがに昔の韓流ブームのときのようなメロドラマ的な作品を観る気にはなれなかったので、初めての韓国ドラマには、幅広い層に受け入れられていそうな『イカゲーム』を選択しました。

勝てば天国、負ければ…即死。賞金に目がくらみ、奇妙なゲームへの招待を受けた参加者たちを待っていたのは、昔ながらの遊びを取り入れた死のゲームだった。(Netflix掲載の作品紹介より)

説明文を読む限りでは「ライアーゲーム+バトルロワイヤルかな?」と感じですから、どちらの作品も好きな身としては安心して視聴できます。

ストーリーテリングに違和感はないし、クオリティも高め。かの名作『ブレイキング・バッド』あたりに挑戦できる高い作品性を持っていると言えます。

ハングルという、日本人には(馴染みがあっても)読めない文字があちこちに出てくることに戸惑いはあるものの、欧米の作品にアルファベットが出てくるのと同じことですからね。むしろ、日本人である自分が無意識に英語には馴染んでしまっていることを客観視すべきかと思います。英語はいいがハングルはダメ、と思うならそれは間違いなく差別ですからね。

デザイン全般も先進的なものは違和感もなく良い出来なのですが、ただ、昔の人形など「韓国ならではの古いもの」が出てくると微妙な不快感を覚えます。とはいえ不気味さを強調したい場面でもあったので、韓国の人が観てもいやな気持ちになるのかもしれません。そこはよくわかりません。

中盤まではこれは良さそうだなと思って視聴していたのですが、印象が変わったのは終盤。最初に参加した命がけのゲームで、参加者が続々死んでいくシーンの演出がキツく、しかも長い……。ずっと怖い思いをしっぱなし。

主人公がギャンブル依存タイプのテンプレ的なクソ野郎(失礼)なので「他人事」として客観視したいところなのですが、良くできている作品だけに逆に無理! これは無理! 進んで怖い思いをしたくはありませんし、主人公の先行きを含めて、このあとどうなるかを「知りたくない」と思ってしまったので残念ながら"1話切り"となりました。

次回は、もう少し自分の得意なフィールドから作品を視聴します。やっぱり恋愛モノしかないでしょう。

(つづく)


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