「暮れの色は水色の」

目に見えない
その羽ばたきに焦がれる。
今日はもうあの川縁さえ
霞むようで、
ランプに灯したはずの火の
行方を探すこともやめてしまった。

ぼくがシオカラトンボだったなら。
どんな明日もやさしいはずだった。
黄色い花園を忘れることはなかった。

ぼくは時を捨て、
機械を拾う。

窓辺にとまった
キミには目もくれず。

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