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DX閑話~バズワードの「リスキリング」を整理してみた

リスキリングというバズワードが最近目につくというより、リスキリングの指導依頼みたいなものが出てきたので、こりゃたまらんと思って、自分のために5分くらいでまとめたものを晒します。

リスキリングの分類とその背景

1.政策的リスキリング

このリスキリングは、政策的なものです。日本が景気回復できず、失業者が大量に出ることを想定したものです。職業訓練学校の肩代わりを企業が担うことになります。そして、人材派遣会社が使い勝手のよい労働力を手に入れやすくなることになります。

2.仕事を効率的にするためのリスキリング

このリスキリングは、企業や組織の仕事の効率化のために行われるものです。例えば、タブレットを配っても誰も使わないで放置されるということに困り果てて行うものです。つまり、日本のIT教育のレベルの低さを補うためのものです。

3.仕事の内容を変えたり作り出したりするためのリスキリング

このリスキリングは、仕事やビジネスを変革するときに必要な知見やスキルを獲得するものです。これが、最も皆がイメージするリスキリングのように思いますが、日本語の広告を見た限り欠点があり、「経営者や中間管理職がリスキリングしないと、ついていけず何も変わらない」ということに何ら触れていない事です。

4.経営者がご満悦になるためのリスキリング

代表的なものは、プログラミングの基礎を身に着けるタイプのリスキリングです。リカレント教育やキャリア開拓と混同させているパターンです。IT音痴の経営がはまりやすい罠です。むしろ、下手に得たスキルを職場で使われてしまうと、Excelマクロやノーコードアプリが乱立するのに終わって仕事の効率や品質はあまり向上しないものです。

ちなみに、先日「導入1ヶ月で、数百のアプリが現場で作られた」というノーコードツールを見ましたが、これは、このツールか、業務か、経営か、何かがよほどおかしいという話です。リスキリングの前にやることがあります。

終わりに

今回、バズワードのリスキリングについて、5分ほど調べて4種類に分類してみました。おそらくもっと深い話があると思います。知っている方は、ぜひ教えてくださいね。

おそらく、経営的に見て、望ましいのは2.か3.のリスキリングですね。

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