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37歳、新人マーケターを目指す。

シドニーに移り住んで約1年が経とうとしている。
とはいっても、途中で日本に一時帰国していた期間もあるので、シドニー歴は累計半年ほどだ。

これまでオーストラリアには一度も来くる機会がなかった。
日本のニュースでも、オーストラリアに関するニュースをほとんど見る機会はなく、国としてのイメージがあまりなかった。
なので渡豪前は、オーストラリアと聞いてイメージするのは、綺麗な海と自然、コアラとカンガルーくらい(ごめんなさい)。
あとは季節が日本とは逆ということくらいか(知らなさすぎる)。

分からないことだらけ、知り合いもいない、でも当時1歳になる息子と一緒に渡豪する。
不安だらけだった(ここら辺の話は別の記事で書こうと思う)。

話が脱線しすぎる前に、本題であるシドニーでの就職活動について書こうと思う。

今は渡豪前から働いていた日本の会社で、業務委託として週3日、リモートで働いている。とはいえ、オーストラリアにはしばらく住む予定なので、こちらでの仕事が必要だ。
ということで、今年1月あたりからぼちぼち職探しを始めた。

結論として、シドニーでの職探しは想像よりも大変だ。
大変だろうとは思っていたが、想像以上に苦戦している。

当初は、9年ほど広報で色々な経験を詰ませてもらえたから、3〜4ヶ月ほど就職活動をすれば何かしらの仕事は見つかるだろうと思っていた。
この想定は甘かった。甘すぎた。

苦戦している原因は2つ

まず1つ目はネットワーク力。
意外だったのは、オーストラリアは人とのネットワークが物を言う(まだオーストラリア歴 半年なので、偏った意見かもしれないのはご了承を)。
もちろんLinkedinや、オーストラリアで主流のオンライン求人サイト「SEEK」を使って応募もできるし、転職エージェントが紹介もしてくれる。ここは日本とやり方は変わらない。
ただ、求人サイトに出ている応募案件はすでにポジションが埋まっているか、かなり古いことも多い。
オーストラリア人の気質としてまとめてしまうのは乱暴だけれど、細かな求人情報の管理はしていないようだ。転職エージェントに関しても、日本ほど熱心に動いてくれる感じはない(私だけかな?)。
なので、感覚的にリファラルがキーポイントであることを絶賛痛感中だ。

2つ目はPRという職種。
PR自体の募集は結構ある。
でも、英語ネイティブと戦うと考えると不利すぎる。
(なぜ早く気づかなかったのか...)

プレスリリースの作成、メディアへのピッチ、スポークスパーソンとして企業のサービスや製品の魅力を正しく伝える、コンテンツ作成....コミュニケーション力と言語力が肝となる仕事だ。

英語に関しては、アメリカの大学に行っていたこと、仕事でも海外メンバーとコミュニケーションをとったり、英語でのプレスリリース作成や記事執筆もしていることから、すこーしばかり読み書き、話すのはできる方だと思っていた。

が、そんなレベルは候補者としてはカウントされないのだ。
よく考えれば当たり前の話だが、同じレベルのスキルと経験を持っていたら、英語力がネイティブレベルの方を取るに決まっている。

ということで、ローカル企業でのPRポジションでの採用はいったん諦め、日系企業にフォーカスして応募することにした。
が、ここでも落とし穴がある。

オーストラリアに進出している日系企業でのPRないしはマーケティング職が極めて少ない。というかほぼない。
転職エージェントの方に話を聞くと、大体の日系企業は規模や予算の関係から、PR/マーケ職を専門で置ているところは少なく、基本的には社内で兼任しているらしい(PR/マーケの必要性がない企業もある)。
これもよく考えれば当たり前なのかもしれないけれど、そんな事情があるとは知らなかった。

というわけで、日系企業での募集はほとんどが事務職。
ちなみに事務仕事は極めて苦手である。

さてはて、どうしたものか。

考えた末にローカル・日系企業含め、PR職での仕事探しをやめた。

やめてどうするのか。
オーストラリアの物価は日本の1.5〜2倍ほど。保育園費用は永住権をもっていないので補助金がでず、場所によるが1日$160をフルで払う必要がある。
家賃は驚くほど高騰しており、家賃問題のニュースを毎日見るほどだ。
(ちなみに我が家は、1年で月6万円ほど家賃があがった)

なので、働かねばならぬ。
「Work to Live, Don't Live to Work」なんて言葉は知ったこっちゃない。

考えた末にマーケティング職にキャリアチェンジをすることにした。

マーケテイング職の応募件数は多く、かつPRの経験も活かしやすい。依然として言語力は求められるが、PR職のように募集要件に「Exceptional written and oral communication skills」が求められていないことが多々。

マーケで経験を詰んできた方々に甘ちゃんだなと思われそうだが、ひとまず新しいフィールドに挑戦しようと思う。

まもなく38歳。年齢は単なる数字。気にすることではない(と自分に言い聞かせる)
とはいえ、アラフォーにしてキャリアチェンジをするとは想像もしていなかった。

マーケティングは、これまでコンテンツマーケの経験くらいしかない。
ということで、5月からオンライン学習を始めた。
学習したくらいで仕事が見つかるかは懐疑的でもあるが、実務経験がほぼない今、まずは知識をつけることが重要であり、少しでもアピールできる武器も必要だ。

「あー、大丈夫かなー。できるかなー。マーケ職で仕事につけるかなー。そもそも学校に通ったところで市場価値があがるのか。」とネガティブ思考が顔を出し始める。

こういう時、めちゃくちゃポジティブに挑戦できる人、本当にすごい。
育児、家事、仕事、勉強。新たな挑戦に不安8割、いや9割(笑)だが、頑張ろうと思う。ま、どうにかなるか!


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