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役に立たないビジネス書の見分け方


現在、ビジネス書と呼ばれる本は数万冊を超えるほどあふれています。

そんな数あるビジネス書の中には、中身が薄く、役に立たない本がたくさん存在しています。


役に立つ本は人それぞれ違いますが、約に立たないビジネス書はどんな人にも役立ちません。


これまで、私は200冊以上のビジネス書を読んできましたが、役に立たないビジネス書にはいくつかの共通点があります。


ビジネス書は1冊1000円を超えるものが多く、役に立たないビジネス書を買ってしまうとかなりの痛手です。


ここでは、たった200円で役に立たないビジネス書の見分け方を紹介します。


ちなみに、ここで言うビジネス書とは、起業や経営、人間関係、人生などについて書かれた本のことを指します。



たとえ話が多い本には注意!


ビジネス書にとって「たとえ話」は必須の項目となっています。


しかし、この「たとえ話」が乱用されているビジネス書は要注意です。


たとえば、各章ごとに「たとえ話」が頻繁に使われていて、本の3分の1以上が「たとえ話」で構成されている本があります。

そういう本は「たとえ話」を除くと、中身がスッカスカの本になっています。


中身がないから、「たとえ話」でかさ増しするしかないのです。


たとえば、「思い立ったらすぐに行動しよう」と語るビジネス書だとしたら、偉人や筆者のたとえ話がたくさん書かれがちですが、それは単に内容を厚く見せようとしているだけで、何の役にも立ちません。


実際、ここで「たとえ話」を乱用してみましたが、イマイチ読みづらく、内容も薄れて見えます。

要するに「たとえ話」が多いと、筆者の述べたいことがよく分からず、ただただ文字数の多い本になってしまうのです。


各章に「たとえ話」が一つか二つくらいがベストでなので、ビジネス書を買う際は、まず「たとえば」がどれくらいの頻度で書かれているかをチェックしましょう。


また、たとえ話で文字数を稼いでいる本は「たとえ話手法」を熟知しているので、「たとえば」の使い方も幅広いです。


「例えば」や「たとえば」、「例を挙げると」など言葉を変えてくるので、注意が必要です。



失敗談を語っているように見えて、武勇伝を語っている本には注意!


ビジネス書の冒頭は大体、筆者の失敗談で始まります。


会社をクビになってどん底になった話や友人に騙されて借金を背負った話などがあります。

そして、私たちはこういった人がどうやって立ち直り、どういう方法で成功したかを知りたいから本を買うのです。


しかし、役に立たないビジネス書には失敗談に見えて自慢話しか書いていないです。

たとえば、学生の頃にやんちゃをしていて、その悪さ自慢をひたすら書いている本などがあります。


失敗から学んだことを基に成功した話ではなく、「昔は悪さばかりしていましたが、今は上場企業の社長です。」など自分の武勇伝を語りたいだけの本が存在します。

その人の人生全てを知りたい人はいいですが、ビジネス書となると武勇伝は必要ありません。


こういった武勇伝が載っている本は、基本的に中身が武勇伝ばかりで何を伝えたいのかが分かりません。


対策としては、序盤に書いてある失敗談がどういった内容かを見ましょう。



綺麗ごとばかり書かれている本には注意!


綺麗ごとは誰でも簡単に述べることができます。


「人と人との繋がりを大切にしよう」や「夢をあきらめない」など綺麗ごとばかり書かれたビジネス書には注意しましょう。


綺麗ごとの中にその人なりの考えや体験談を入れ、時にはブラックなことが書かれたビジネス書のほうが役に立ちます。


たとえば、「人と人との繋がりを大切にしよう」と言うなら、それだけではなく、「利益になる人の見分け方」など少し汚い話も織り交ぜてある本のほうがいいです。


誰でも書けるような内容の本は役に立たないので、つまりは綺麗ごとばかり書かれている本は役に立たないのです。


私の体感ですが、こういった本は筆者が女性の場合が多く、急にスピリチュアルっぽいことを書いてくる傾向にあります。


ざっと中身を見て、綺麗ごとばかりで胡散臭さを感じたら役に立たない本の可能性が高いです。



どっかで聞いたようなことが書かれている本には注意!


目次などを見て、「この言葉どっかで聞いたことあるな」と思ったら注意が必要です。


そういう本は全ての内容がどっかの本の模倣で、オリジナル性がないので役に立ちません。


私の経験上、1つの章を読んで、「この内容どっかで見たな」と感じた場合、その先の内容もどっかの本と同じ内容になっています。


なので、色んな本で書かれている内容をまとめただけの本に注意しましょう。


ちなみに、よくあるのは、同じ筆者で本のタイトルだけ変えて、似た内容の本を量産している場合ですが、ここで述べているのはそういった本ではありません。



核心に中々たどりつかない本には注意!


多くの人はタイトルに目を惹かれて本を買います。


なので、タイトルに書かれていることを知りたいのです。


たとえば、「1万円で起業し、3か月で2億稼ぐ方法」という本があったとします。

すると、読者は1万円で起業し、3か月で2億稼ぐ方法を知りたいのです。


しかし、役に立たないビジネス書は「近年の経済状況」や「起業するときのメンタル」など核心には中々触れずに、最後の数ページで「1万円で起業し、3か月で2億稼ぐ方法」を紹介するのですが、内容も大したことない場合がほとんどです。


話の流れがあって、最後に結論にたどり着くならいいですが、単独の話題をポン・ポンと載せて、ページ数を稼いでいる本には注意しましょう。


こういう本は読んだ後、ただただ時間と金の無駄遣いだったと感じてしまいます。


ビジネス書を買うときは目次を見て、タイトルと同じ内容の章がどの位置に書かれているかをチェックしましょう。



まとめ


ここで紹介したいずれかに当てはまる本は役に立たないビジネス書の可能性が高いです。


今回紹介した注意点は、基本的に目次や一通りパパっと読めば分かるようになっているので、お金と時間を無駄にしたくない人は、ここで紹介した内容に当てはまらない本を探しましょう。



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