第06話 デジャヴ

デジャヴの始め

不思議な夢から覚めたハジメ。

彼に起こる異変とは…

ナビ：デジャヴとは：以前経験したことがあるような感覚

朝のデジャヴ

ハジメは目を覚まし、普段と変わらない朝を迎えた。

しかし、キッチンに向かう途中でふと立ち止まる。

何か違和感を感じたのだ。

ハジメ：おはよう！母さん

母親：おはよう、ハジメ

母親：あら…タマは？

ハジメ：まだ上にいるよ

母親：あらそう…

母親：そういえば、あなた…

母親：今日は部活？

母親が微笑みながら尋ねる。

ハジメ：うん、部活の日だね…

トーストをほおばりながら答える。

母親：遅くなるんでしょ？

母親：夕飯はどうするの？

ハジメのカップにコーヒーを注ぐ。

ハジメ：いらない、あっ…

ハジメ：……

ハジメ：なんだ…何かが変だぞ…

ハジメはカップに口をつけて止まった。

母親：……

母親：…どうしたのよ？

ハジメ：いや、なんでもない…

彼は考え込むが、思い出せない。

タマが彼の足元で朝食を待っている。

ハジメ：……！

ハジメ：あ！降りてきてたのか、タマ

ハジメ：気づかなくて、ごめんよ

タマ：みゃうみゃ！

ハジメ：タマ…おいで…

タマ：みゃう？

彼は頭を振り、気にせずに朝食の準備を続けた。

デジャヴ

ナビ：「ハジメはデジャヴを頻繁に感じるようになる」

学校での違和感

学校に到着すると、ハジメは友人たちといつものように過ごす。

しかし、授業中に突然強烈なデジャヴを感じる瞬間が訪れる。

遠藤がサエコに小声で話しかけた。

遠藤：ちょ…サエコ…

遠藤：サエコ！これ教えて…

サエコ：ええ…ちょっと…

サエコ：ちょっと待ってて…

遠藤：す…すまんな！

サエコ：いいよ…

ハジメ：……

先生が黒板に書き込む内容や、クラスメイトの仕草、すべてが既視感を伴っていた。

ハジメ：…な…なんだ…

ハジメ：これ、前にもあった気がする…

サエコ：……？

サエコ：ハジメ君…

ノートにメモを取りながら、彼はその感覚がどこから来るのか考え始めた。

しかし、明確な答えは見つからない。

つづく。