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【ハック思考】思考し、形にするということ【感想】

「ハック思考」 を読む前に見てほしい、この本の読み方。

「新型コロナウィルスで外出自粛を」と言うニュースがテレビで流れる中、時間が取れたことで「ハック思考」を2週目を読み終わったので、自分なりに感じたことをまとめたいと思う。

ハック思考〜最短最速で世界が変わる方法論〜

リクルートで数々の功績を残し、起業後は顧客売り上げを240億伸ばしたグロースハッカー須藤氏と、言わずと知れた天才編集者箕輪氏の本。

誤解を恐れずにいえば、この本はエンジニアの技術力を高めるための本でも単純に優れた経営論を提供してくれる本でもない。

単純な発想法というだけであれば古くからアイデア創出に関する名著はいくらでも存在するし、経営論に関する本は時代によってトレンドが異なるとはいえ、アイデア創出に関するそれとは比べ物にならないくらい出版されている。

そんな中、この「ハック思考」という本はそれらとは違った価値を提供してくれていると思う。

いわゆる【専門書】ではない

本の流れとしては、前半に主にエンジニア視点に立ったアイデアについての話、後半に経営者視点に立った経営論、と2つの題材に触れている。

つまり、エンジニアには創出したアイデアを形にするための「方法」や「勇気」の引き出しを、経営者にはメンバーのアイデアを汲み取る「視点」の引き出しを、「ハック」というテーマで一通り理解できるようにまとめられているのだ。

本の表現を借りれば、
「エンジニア」や「経営者」が自分と異なる土俵の規則性や法則を見つけて、その規則性や法則を構成するシステムのスキマに介入できるようになるための本と言える。

結局「ハック思考」って何だろう?

結局のところ、優れたアイデアであっても実際に形する手段がなければ意味がないし、すばらしい経営論であっても画期的なアイデアを汲み取る視点がなければ、特にスタートアップにおいては、グロースする企業にはなりえない。

つまり、違った角度から見つめる事で見えてくるスキマズレをいかに利用するかが活動の成果を最大化する鍵であり、この本の学びのキモとなる。

それぞれの専門書ではすでに語られた事でも、一歩違う立場に立てばなかなか気づくことのできない「ハック思考」足りえるのだ。

まとめ

200p前後、とっつきやすさを優先した表現もあり、専門書と比較すると物足りないところを感じることもあるかもしれないが、視点を広く持って一読してほしい。

自分にない考え方を知る良いきっかけになる「ハック思考のすゝめ」としておすすめしたいと思える本です。

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