【初心者50シリーズ】chapter04.カメラの露出と設定


露出の設定は、カメラで撮影する上で非常に重要な要素です。
正しい露出設定をすることで、被写体を美しく表現することができます。
しかし、露出の設定方法には、様々な要素があり、初心者にとっては難しいこともあるかもしれません。
この記事を読んで頭にふわっと叩き込んでから、実際に撮影してみることで、少しずつ慣れていきましょう〜

露出ってなに?

カメラの露出とは、シャッタースピード・絞り・ISO感度の3つの設定を調整して、写真に適切な明るさを与えることです。

適切な露出を設定することで、被写体が自然に写り、写真に深みや立体感を与えることができます。


【シャッタースピード】

シャッタースピードは、カメラのシャッターが開いている時間の長さを表します。1/1000秒や1/2000秒といった短い時間に設定すると、被写体の動きを止めることができます。

一方で、1/30秒や1秒といった長い時間に設定すると、被写体の動きを表現することができます。


【絞り】

絞りは、カメラのレンズの開口部の大きさを調整することで、光量の調整を行います。

小さなF値に設定するほど、レンズの開口部が大きくなり、明るい写真が撮れます。

逆に大きなF値に設定すると、レンズの開口部が小さくなり、暗い写真になります。

また、絞りの値によって、被写界深度が変化します。

小さなF値に設定すると、背景がぼかした写真を撮ることができます。

【ISO感度】

ISO感度は、カメラのセンサーが光をどれだけ感じるかを調整することができます。

低いISO感度に設定すると、写真にノイズが少なく、鮮明な写真が撮れますが、暗い場所での撮影には不向きです。

高いISO感度に設定すると、暗い場所でも明るい写真を撮影することができますが、ノイズが発生しやすく、画質が劣化する可能性があります。

以上の3つの要素を組み合わせて、適切な露出を設定することで、自分が撮影したい写真をより自由自在に撮影することができます。


【露出補正】

露出補正とは、カメラが自動的に設定する露出に対して、明るさを手動で調整することです。明るすぎる場合にはマイナス側に、暗すぎる場合にはプラス側に調整することで思い描いた明るさの写真を撮影することが出来ます。


露出設定の手順


それぞれの撮影シーンに合わせた露出設定方法をご紹介します。

【背景のボケた写真】

背景をぼかしたい場合は、被写体に焦点を合わせて、被写界深度を浅くすることがポイントです。

被写界深度を浅くするには、大きな絞り値(F値)を選びます。

例えば、F2.8やF1.8などです。

また、ISO感度は低めに設定して、シャッタースピードは被写体の動きに合わせて設定するとよいでしょう。

【背景の流れた写真】

背景が流れた写真を撮る場合は、シャッタースピードを遅くすることがポイントです。

被写体が流れるスピードに合わせて、1/30秒などの遅いシャッタースピードを選びます。

また、被写体のみが流れるような水流の写真などの場合は三脚を使ってカメラを固定しましょう。


ISO感度は低めに設定すると、ノイズの少ないきれいな写真が撮影できます。

【夜景】

夜景を撮影する場合は、三脚を使用し、シャッタースピードを遅くすることがポイントです。

シャッタースピードが遅いため、手ブレを起こさないように、三脚を使ってカメラを固定することが重要です。

また、大きな絞り値(F値)を選ぶことで、被写界深度を浅くして、夜景を美しく撮影することができます。


【景色の写真】

景色を撮影する場合は、大きな絞り値(F値)を選び、ISO感度を低めに設定します。また、三脚を使用してカメラを固定することも大切です。被写体と背景がしっかりと写り込んでいる写真を撮影することができます。


それぞれのシーンに合わせた露出設定方法をご紹介しましたが、実際に撮影する際には、光の具合や被写体の動きなどを考慮して微調整することが大切です。

まとめ

カメラの露出設定をマスターすることで、自分の思い描いたイメージ通りの写真を撮影することができます。

初めは難しく感じるかもしれませんが、コツをつかんで実践してみることで、必ず上達できるはずです。

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