【被写界深度シリーズ】chapter02.被写界深度の計算方法

おはようございます井上です。
理屈っぽいカメラのお話していきます☀️

実際の数字で被写界深度を計算できるようになりましょう。

「全部」とは言いません。
自分の持っているレンズの1番使う構図や画角、絞り値の被写界深度の数値を知っておくだけでも表現力の裏打ちになると思います📸

今日計算した数値は、ピント面から前後に発生する被写界深度の数値です✍️


被写界深度

とは、レンズを通して写真を撮る際、ピントが合う範囲の深さを表す用語でしたね。

▶︎復習はこちら


▶︎被写界深度が深い場合

被写体の前後にある多くの領域がピントが合っている状態で写ることになります。

▶︎被写界深度が浅い場合

、ピントが合う範囲が狭く、被写体以外の領域はボケた状態で写ることになります。


被写界深度を計算する

ためには、レンズの絞り値や焦点距離被写体とカメラの距離などいくつかの要因があります。

これらの要因によって被写界深度は大きく影響を受けるため、正確な計算が必要です。

被写界深度の計算式は以下の通りです。


被写界深度 = 2 × f × N × C / (f^2 × (N^2 - C^2))

ここで、fは焦点距離、Nは絞り値(F値)、Cは被写体とカメラの距離を焦点距離で割った値(「被写界深度の決まる要因」でも説明した比率)です。


具体的に計算するには、以下の手順に従います。

1 焦点距離、絞り値、被写体とカメラの距離を決定する。

2 被写体とカメラの距離を焦点距離で割り、焦点距離を1とした比率Cを求める。

3 絞り値を使って開口部(レンズの穴)の直径を求める。絞り値が小さいほど開口部は大きくなります。

4 求めた直径を焦点距離で割り、焦点距離を1とした比率Nを求める。

5 上記の式にf、N、Cを代入して被写界深度を求める。

なお、被写界深度を正確に計算するには、焦点距離、絞り値、被写体とカメラの距離だけでなく、レンズの種類やカメラのセンサーサイズなども考慮する必要があります。


また、レンズやカメラのメーカーによって計算式が異なる場合があるため、使用する機材に応じて正確な計算式を使用しましょう(参考サイトはご自身て探されてみてください)


以上が被写界深度の計算と概念です。

めんどくさ〜

と思われる方が多いと思うので早見表を貼っておきます🐭

早見表

試してみよう

以下のような条件で被写界深度を求める例を考えてみましょう。

・焦点距離:50mm
・絞り値:f/8
・被写体とカメラの距離:2m
・撮影対象の距離:1.5m

この場合、被写界深度の計算式を用いて次のように計算できます。

被写界深度 = (2 x N x C x (S-S')^2) / (f^2 x S')

ここで、

・Nは円周率で3.14
・Cは被写界深度係数で、一般的には0.03とされる
・Sは被写体とカメラの距離で、この場合は2m
・S'は撮影対象の距離で、この場合は1.5m

これらの値を代入すると、

被写界深度 = (2 x 3.14 x 0.03 x (2-1.5)^2) / (8^2 x 1.5) ≒ 0.46m

となります。

また、被写界深度を求める際には、カメラのセンサーサイズやピクセル数などの要素も考慮する必要があります。

これらの要素は、被写界深度の計算式に含まれる被写界深度係数Cに影響を与えます。
一般的には、35mmフィルムカメラに換算する場合の被写界深度係数Cを用いることが多いため、デジタルカメラでの被写界深度の計算には注意が必要です。


いかかでしたでしょうか、訳わかんないですよね。
次回は被写界深度を利用した表現方法、その前に過焦点距離、無限遠も触れればと思います。

それってなんなん?って言葉多いですよね、楽しくなってくるのはこれからですよ🙋


井上

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