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『エッセンシャル思考』 のまとめ

エッセンシャル思考』を読了したので、本の題名にあやかり、本のエッセンスだけを抽出してみました。

大前提

【エッセンシャル思考とは?】
・自分の力を最大限の成果につなげるためのシステマティックな方法
・流されず、少数の本質的なことだけ選び取る
・適当に全部やろうとは思わない
・自分の選択を自分の手に取り戻すための道のり
・大多数のものが不要だと考える
・自らトレードオフを選び取る

【人が優先順位を決められない理由】
・選択肢が多すぎる
・他人の意見がうるさすぎる
・欲張りの時代(テレビCMなどから「もっと多くのものを得ろ」というメッセージ)

【やることの整理方法】
①評価する
「これをやったら、ほかの何よりも重要な成果が得られるだろうか?」と自分に問う
②捨てる
他の重要でないことを捨てる
③実行する
「やる」と決めたことに対して「やりやすい習慣」をつくる

フォーカス

【本当に重要なことの見極めに必要なこと】
①じっくりと考える余裕(孤独を生み出す場所・時間)
②情報を集めるための時間
③遊び心
④十分な睡眠
⑤何を選ぶかという厳密な基準
・「中途半端なイエス」をなくす
・「絶対やりたい!」または「やらない」だけ

【ただ多忙な日常を回避する方法】
・今すぐやる必要はないが重要なことをリストアップ
・リストに優先順位をつける
・優先順位が高いものから取り組む

【目標が完全に明確かどうかを知る質問】
・たったひとつのことしかできないとしたら、何をするか?
・達成をどうやって判定するのか?
・(企業では)新人が「今やっていることは目標と無関係では?」と意見を述べれるほど明確な目標か?

ことわる技術

【重要でないことを断るメンタル】
・判断を関係性から切り離す
 →頼みを断ることと、相手を拒絶することは違う
・直接的でない表現を使う
・トレードオフに目を向ける
 →失うものは何か?本当に重要なことにさける時間が減る
・好印象よりも敬意を手に入れる
 →上手に断ることによって、あいつは優先順位がはっきりしていると敬意を得る
・あいまいなイエスはただの迷惑と知る

【上手に断る例】
・声をかけてくれてうれしいのですが、あいにく手がいっぱいで
・行きたいのはやまやまなのですが、時間があるかどうか

【断り方のレパートリー】
・とりあえず黙る
・代替案を出す
・予定を確認して折り返します
・自動返信メール
現在、本の執筆に忙殺されております。返信が遅くなりますが、どうかご理解ください。
・どの仕事を後回しにしますか?
・冗談めかして断る
・別の人を紹介する
・肯定を使って否定する 
どうぞ僕の車を使ってください。キーを置いておきますね。

【不要なことを途中でやめるのが難しい理由】
①授かり効果
人は自分の持っていないものよりも、持っているものにより高い価値をつける。
②サンクコスト(埋没費用)バイアス
すでにお金と時間を支払ったという理由で、損な取引に手を出し続ける心理的傾向。
③ 現状維持バイアス
いつもやっているからという理由でそれをやめられない。

過去の損失を切り捨てる力を持った人が強い。
一度でも例外を許すと、その後の人生が例外だらけになる

【不要なことを途中でやめる技術】
・「まだこれを持っていないとしたら、手に入れるのにいくら支払うか」
・「これをまだもっていなかったら、今からお金を出して買うだろうか?」
・「もしもこの話が来ていなかったら、自分から積極的にチャンスを求めに行くだろうか」
・持っていないフリをする
・もったいないを克服する
・失敗を認め、成功に向かう
・第三者の意見を聞いてみる
・ゼロベースで考える
・流れで引き受けるのをやめよう
・うっかり約束してしまうを防ぐには何かを言う前に5秒まつ

仕組み化

【エッセンシャル思考の仕組み化】
「努力と根性」で乗り越えるのを辞めて「自動的にうまくいく仕組み」作りをしよう。いったんやるべきことを決めたら、それを無意識に実行できるようにしておく。毎日1センチずつでいいから、より良い未来に近づくことをするべき。

【リスクマネジメント】
・このプロジェクトにはどんなリスクがあるか?
・最悪の場合、どんなことになりうるか?
・周囲の人への影響はどのようなものがあるか?
・そのリスクは自分(会社)にとってどの程度の経済的負担となるか
・リスクを減らすためにはどのような投資を行うべきか?
・見積もりは1.5倍のコスト(時間とお金)で考える

【仕事をやり遂げる上でのボトルネック】
この仕事をやりとげる上で、最も邪魔になるものは何か?
これを取り除けば、ほかの問題も解決するような大きな障害は何か?
たとえば、情報不足や疲れ、完璧にしないと気が済まない性格など

【仕事でやる気を上げる工夫】
自分のモチベーションを上げるには、「実用最小限の進歩」を目に見える形にすること。その理由は、
・達成すること自体がモチベーションを上げる
・アウトプットが目に見えるので、達成が他の人にも認められること

【本質的な行動を無意識化する】
1流のアスリートは「自然に」驚異的な能力を発揮する仕組みを持っています。例えば毎朝起きた直後、毎晩寝る前に、必ず試合をビジュアライズすること。本番では毎日ヴィジュアライズしていたものを再現するだけになります。

【習慣の3つの要素】
・トリガー(ある行動を自動的に呼び起こすためのきっかけ)
・行動(肉体の動作のほかに、感情や思考を含む)
・報酬(この習慣も次も繰り返したいと思うごほうび)

【悪い癖を捨て、正しい習慣に置き換える方法】
①行動を引き起こすトリガーを知る
②新しいトリガーを作る→日記を書きたいのであれば、毎日決まった時間に2、3行書く
③習慣作りは一つずつ

おまけ

最後に、本のなかで紹介されていた、心に響いた2つの格言を紹介します。

「多忙な生活の不毛さに気をつけよ」ソクラテス

「われわれを人間にするのは、選択する能力である」マデレイン・レングル

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