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レビュー 『習慣化メソッド見るだけノート』

自分を変えるには、毎日の習慣を変えるのがもっとも確実な方法。

習慣というと、『習慣の力』や、『複利で伸びる1つの習慣』といったベストセラーが思い浮かびますが、今回紹介する本は全ページにイラストが配置されており、パラパラと習慣術を一望するのに便利です。

会社での成績を上げたい、禁煙したい、読書や運動習慣をつけたい、ダイエットしたいといった、新しい習慣を身につけたい方におすすめです。

また、「習慣化したいけれど、なかなか出来ない」ともがいている人にも役立ちます。

本書の最大の特徴は、自分の理想を現実に変えるための方法が、イラストで分かりやすく解説されている点。

本書で紹介される習慣を身につけるまでのステップはいたってシンプルで、
①「自分の本性」を知る
②「なりたい自分」を具体的に思い描く
③「これをやる!」と決める
④必要があることに「接近」し、必要がないことを「回避」する
⑤まずは1つの習慣を身につける
というもの。

意外だと思ったのが、①の「自分の本性」を知ることで、いままでの習慣術の本は、現在の自分の立ち位置にフォーカスしていませんでした。

新しい習慣を作る際に「自分の本性」を知るのは、現在の自分を形作っているものが何であるかを知ることができるからです。

自分の本性を知るための方法は「自分の好きなところ嫌いなところ」、「過去に他人から褒められたところ、直したいところ」、「特技、悪い癖」、「生きる上で大切にしてること」といった自己分析や、自分のことを他の人に聞いてみるといった他己分析が使えます。

本書を読んで参考になった施策をいくつか列挙します。

「身につけたい習慣」をやらなかった時の「言い訳」を、そのつど紙に書き出していき、ある程度溜まったら、そのリストを張り出して毎日チェック。そして、言い訳をしなくなったら、線を引いて消していきます。

・何かを「続ける」のではなく「始める」と考える。続けると心のなかでいうと、辛く思ってしまうが、それは脳が「続けることが辛くて苦しいもの」という過去の記憶を蓄積しているから。

・はじめはとにかくハードルを下げる。ランニングの習慣も、運動靴をはいて外に一歩でもでたらOKとする。

・ゲーム感覚でモチベーション上げる。年間カレンダーに印をつけるなどして、どれだけの達成できたかを可視化する。

・良い習慣を作るために、回避反応を接近反応に変える。たとえば、今からランニングする→今から体力アップする。今から勉強する→今から向上しよう。今から読書する→今から知的な自分に近づく。

・逆に悪い習慣は、接近反応を回避反応に変える。たとえば、今からケーキを食べる→今から脂肪の塊を食べる。今日は何もしない→今日は貴重な1日を無駄にする。

著者の吉井 雅之(よしい・まさし)さんは1958年神戸市生まれ。

シンプルタスクの代表で、人材育成トレーニングについてのセミナー講師です。

そんな著者が、習慣の作り方をイラストでわかりやすく解説したのが本書。

自分自身で習慣を決め、決めたことを続ける意欲が湧いてきます。


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