ミニマリスト妻とマキシマリストのぼく
最近、我が家ではミニマリズムとマキシマリズムが奇妙な調和を奏でています。
ぼくの妻は、とてもシンプルでミニマルな生き方をしています。
対してぼくは、いろいろなことに興味をもち、モノから元気をもらっています。
モノを持たないことに喜びを見出す人間と、モノが多いことで充実感を感じる人間。
そんな我が家の日常は、もしかすると、ミニマリストとマキシマリストの異なる視点から生まれる「コントラスト」が魅力的なのでは?と感じはじめました。
服
まず、妻のミニマリストぶりには驚かされます。
彼女のクローゼットはシンプルそのもの。
コンパクトにまとめられた少しの服で満足しているよう。
ムダなものは一切なく、着る服を選ぶのがとてもスムーズなんです。
一方のぼくは、服が多いほうが選択肢が広がると思い、ついつい服を買ってしまう傾向があります。
「なぜこんなに服が必要なの?」と妻が尋ねると、ぼくは「選ぶ楽しみがあるから」と答えます。
毎日異なる服を選ぶことで、気分も変わります。
しかし、それにはモノが多くなることが付きものです。
部屋
部屋の中も対照的です。
妻のバイブルは『minimalism 〜30歳からはじめるミニマル・ライフ』で、ぼくのバイブルは『積読こそが完全な読書術である』。
妻は不要なものを一掃し、シンプルな空間を保つことを重視しています。
部屋には必要最小限のモノしか置いていません。
シンプルなインテリアだけで満足しているようです。
一方のぼくは、モノをたくさん集めるのが大好き。
趣味のアイテムや本で部屋を埋め尽くすことが楽しみなんです。
それは、モノに囲まれることで、自分の趣味やアイデンティティを感じることができるからです。
妻にはいつも、「片づけなさい」と言われています。
マインド
ミニマリストの妻は、「少ないことで心が軽くなる」と言います。
その気持ちは理解できるのですが、ぼくは逆にモノがあることで、安心感を得ることができるんです。
それぞれの考え方があってこそ、我が家はバランスを保っているように思います。
このように正反対の性格のぼくらですが、うまくやっています。
片づけをめぐってケンカになることもありますが、妻のミニマルさを尊重しようと努力しています。
妻もぼくの趣味を許容してくれているみたいで、蔵書を増やすために新しい本棚を買ってくれたりもしました。
お互いのメリット
このように性格も生き方も違うぼくらですが、意外にもうまくやっています。
お互いの違いを認めあい、ときには譲りあうことで折り合いをつけています。
妻のシンプルさが、ぼくのマキシマルさを引き締めてくれている気がします。
ぼくは片付けが苦手なので、妻のおかげで部屋がスッキリと片付いたときの爽快感を味わうことができます。
逆にミニマリストの妻にとって、ぼくの行動は新しい発見や驚きがあるようで、お互いに良い影響をあたえあっている感じがします。
ミニマリスト妻とマキシマリストなぼく。
おたがいが異なる価値観を持ちながらも、尊重しあいながら暮らすことが、この奇妙な調和の秘訣なのかもしれません。
これからも仲良くやっていきたいと思います。
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