アメリカの修士号が無料で取得できる!WorldQuant University
最近知ったアメリカのWorldQuant University(ワールドクワント大学)。
学費が安いオンライン大学はUniversity of the People(以下UoPeople)が有名ですが、WorldQuant Universityでは修士号(工学(金融工学))が無料で取得できるということで、すこし調べてみました。
設立年
設立は2015年とまだまだ若い大学です。
ちなみにUoPeopleの設立は2009年。
所在地
100%オンラインなので、キャンパスはないですが、アメリカのルイジアナ州のニューオリンズに運営している組織があるようです。
入試資格と試験
Bachelor’s Degree (official transcript)
まずは学士の学位を持っていることが必要となります。
まずはスキャンしたデータを提出し、入学が決定したら、実際の証明書を提出する必要があるようです。
Proof of English proficiency
次に、英語力を証明しなければいけません。
TOEFLやIELTSだけでなく、最近話題の、手軽で安くテストをうけれるThe Duolingo English Testでも受け付けています。
Duolingo English Testだと、受験に$49かかり、100点が必要。
ちなみに、TOEFL iBTだと71点。IELTSだと6.5点です。
Passing score on Quantitative Proficiency Test
「 Quantitative Proficiency Test」という入試のテストで75%以上のスコアを取る必要があります。
60個の設問から構成されているようで、内容は「advanced algebra, linear algebra, differential calculus, integral calculus, differential equations, discrete mathematics, probability, and statistics.」とのこと。
公式ページにて、事前準備に役立つMITやHarvardの無料のオンラインクラスも、紹介されています。
ここで、金融工学に向いているかどうかが判断されます。
Government-Issued Photo ID
パスポートの写しの提出が必要となります。
運転免許証も政府が発行した証明書なのですが、日本の運転免許証はすべて日本語で書かれているので、おそらくですが、受け付けてくれないと思います。
必要時間
一週間でだいたい20から25時間の学習が必要と書かれています。
2年間での卒業が設定されていますが、最長で3年間在籍できるよう。
費用
学費自体も無料で、証明書の発行も無料です。
ただ、上記で挙げた入学のための英語のテストや、学位証明書を入手するための費用が必要となります。
英語のテストをDuolingo English Testで受ければ、合計で1万円もいかないぐらいだと思います。
1年に4回の入試のチャンスが
4、6、9、12月に締切があります。
UoPeopleとの違い
まずは取得できる学位が違います。
UoPeopleだと、
修士号
・Business Administration
・Information Technology
・Education
学士
・Business Administration
・Computer Science
・Health Science
WorldQuant Universityは工学(金融工学)の修士号(Master of Science in Financial Engineering Degree)ひとつだけとなっています。
そして、UoPeopleは学位の取得のためには「成績の評価料」と「試験監督料」が必要で、全ての費用を合計すると、今はとくに円安なので50万以上かかります。
おわりに
金融工学にはあまり興味がないので、WorldQuant Universityで学ぶことはないと思いますが、「英語で、ほぼ無料で、オンラインで、学位がとれる大学」は珍しいので、これからもっと増えるのを楽しみにしています。