目を引く本のタイトルといえば、やはり「意外性」があるもの。
本書のタイトルである『タオのプーさん』は、老子の教えである「タオ」と、クマの「プーさん」という思いがけない組み合わせで、不意打ちをくらいました。
以前、『プーさんと一緒にマインドフルネス』という本の書評を書きましたが、本書もおもしろく、「自分の内なる声と向き合う」という素朴な知恵について学ぶことができます。
老子という古典に興味がある人や、ストレスを感じている人、生活を見つめなおしたい人、もちろん、クマのプーさんが好きな人にもおすすめです。
タオイズムとは、無理に何かを成し遂げようとすることではなく、頭の中を空っぽにして生きることだ、と本書は教えてくれました。
本書を読んで「心に響いたコトバ」を紹介します。
「今」を生きることを肯定し、この世のあらゆる変化を認め、一人の人間として自立した生き方をしめしてくれました。
『タオのプーさん』は、年末年始、少し高い視点で自分自身を見つめるために使える本です。