あえて日本での起業が新しい?
以前「東大がベンチャーの創出に力を入れる」ことについて記事を書きました。
東京大学のある文京区本郷の周辺の「本郷バレー」には、ベンチャー企業がたくさん集まっています。
彼らがアメリカに渡らず日本で起業する理由は、日本は「アプリやゲーム開発、そしてシリコンバレーのアイディアを日本風にアレンジして売却するだけ」で、数兆円にはならなくとも数億円になり、一生困らないだけの額をかせぐことができるから。
その理由は、日本はなんだかんだいっても世界第3位の経済大国、かつ外国企業は日本語という「壁」によって参入が難しいから、そして、競争率が低いからです。
競争率が低いのは、ライバルの大半が会社や役所に閉じ込められており、勝手に消えていくからです。
そんな起業家の成功物語はほぼ同じで、まずはVC(ベンチャー・キャピタル)に「このようなベンチャーを始めました」という案内を送り、自分たちの事業プランを担当者に説明。
別のVCが来た時に、すでに最初のVCと話をしているというと「出資を検討させていただきます」となります。
3社目のVCが来た時、「2社のVCから提案を受けています」と話すと、出資額があっというまに増えていきます。
日本で起業し、成功した中国の若者も「シリコンバレーなら自分はぜったいつぶされていた。日本を選んだからこそ成功できた」と答えていました。
なるほど、「賢い若者」はこういうことを考えているのかと勉強になります。
こういった考え方をアップデートするのに役立つのが橘玲さんの『不条理な会社人生から自由になる方法 働き方2.0vs4.0』という本。
社会というゲームで勝つには、ゲームのルールを知ることが必要だということを改めて認識させてくれます。
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