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独学の達人が明かす「55の技法」で学びの新境地をひらく:『独学大全』読書猿

数学の本を読むと眠くなってしまうのはなぜなのだろう。

脳が拒否反応をしめしている気がする。

しかし、現在AIについて学んでいるので、数学は避けては通れない。

なんとかしなければと思い手に取ったのが『独学大全』だ。

本書は、まさに学びのトビラを開く一冊。

著者である読書猿さんがつづる文章は、知的な冒険へ誘いとなり、読み手の可能性を引き出すきっかけとなる。

この本は好奇心旺盛な人や、自分を高めたい人にピッタリだ。

学びつづける喜びや苦しみを知り、自ら考え行動することが好きな読者に強くオススメできる。

この本のおもしろさは、単なる学習法の羅列ではなく、読者を深い自己探求へとみちびく点にある。

「無知くんと親父さんの対話」というショートストーリーをつうじて、二人の会話を楽しみながら、自分自身を見つめなおすことができる。

独学とはそもそもいったい何なのか?

この質問への答えは、自分という存在を深く知ることからはじまると教えてくれる。

また、独学のプロが提案する「55の技法」は知的冒険のスリルに満ち、新しい世界への扉を開ける手引きとなるはずだ。

読者は本書に掲載されている手法を活用し、無理なく知的成長をとげることができる。

これらのバラエティ豊かなアプローチは、学びのモチベーションを向上させるだろう。

著者は「学びの楽しみは一生涯続くものであり、その旅路はどれほど遠くても、その先にはつねに新しい発見が待っている」と力説し、学びつづけることの魅力を的確に捉えている。

一方で、「失敗こそが最良の教師である」という視点も示唆されている。

成功だけでなく、挫折も成長の一環として受け入れ、前進する勇気をくれる。

著者の読書猿さんは自らの経験をもとに学びの本質に迫っており、彼の鋭い観察力と深い知識が、読者を独学という冒険へと連れだしてくれる。

独学の技法は55個も提示されているので、圧倒されるかもしれない。(実際に本書は辞書並みにデカく、それだけで購入するハードルが高く感じる)

しかし、どのように技法を選べばよいかも解説されているので、読者は技法のなかから必要なものだけを選び、自分らしい学びの一歩を踏み出せばいい。

冒頭に数学の話に戻るが、本のうしろのほうに数学のケーススタディがのってあり、早速活用することにした。

つかった技法は以下。

・学習ルートマップ:独学の行程を俯瞰し、デザインする
・1/100プランニング:全体量を1/100に分解して進捗をとる
・ラーニングログ:学びの見える化

本書を活用することで、知的な喜びを感じることができ、新鮮な気持ちで数学の本に取り組めるようになった。

何か新しいことを学ぶさいは、まずは本書を紐解き、学習にピッタリな技法を選ぶことからはじめるようになりそうだ。


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