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【読む】本と映画のきろく

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読んでおもしろかった本の書評をメインに、魅力的なストーリーを探求していきます。たまにですが、見て面白かった映画やドラマ、アニメといった映像もご紹介。
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2022年5月の記事一覧

『人類の起源、宗教の誕生』を読む

 『人類の起源、宗教の誕生: ホモ・サピエンスの「信じる心」が生まれたとき 』を読んだ。 …

【書評】トミー・ウンゲラー『コーモリのルーファスくん』再読

泣く子も黙る(?)トミー・ウンゲラーの作品。 ひさびさに手に取ったが、やはり最高! シン…

【書評】無心に何かに取り組め!『理系脳で考える AI時代に生き残る人の条件』

AIによって現在の職業の約50%が代替されるといわれ、AIが人間の仕事を奪う未来は近い。 現在A…

創造性を増す「目覚めてから30分」の使い方 - モーニングノートと夢ノート

個人的に「毎日同じことを続ける」ことは、何をしようかをいろいろと考えなくて良いので頭がス…

クリエイティブに関わる人すべてにオススメの本 『藤子・F・不二雄のまんが技法…

本書はこの本はこんな人にオススメです。・マンガ家を目指す人(当然ですが。) ・マンガに関…

【書評】トミー・ウンゲラー『コーモリのルーファスくん』

1931年にフランス生まれの世界的に有名な絵本作家、画家であるトミー・ウンゲラーの作品。 シ…

書評『100歳までお金に苦労しない定年夫婦になる!』で将来を描く

老後に備えて年金の仕組みが知りたいと思い、以下の本を手にとってみた。 2018年の本だが、よくまとまっており「自分の場合、定年後、年金以外にどれだけのお金が必要になるのか」を知るために必要な情報を与えてくれた。 本書の中には簡易公式が紹介されており、公式を埋めていくことで、定年後の必要金額を算出することができる。 ぼくもGoogleスプレッドシートで早速計算してみたが、将来に必要になるお金の総額が分かったので、今後の計画を立てやすくなった。 以下、本書での学びと、本書

【読書】俳句の基本的な作り方が分かりやすい『芸人と俳人』

ひと昔前まで日本の知識人の間で、ひとつの教養として俳句がたしなまれていましたが、現代では…

【美意識を磨く】ガブリエル・バンサンのおすすめデッサン絵本ランキングTO…

ダ・ヴィンチがノートに描いた下絵には美しさが宿っています。 その理由は、彼が画家として、…

【入門編】わかりやすい大回り乗車の基礎知識

前回は房総半島を140円で1周した感想をnoteに書いたので、今回は「大回り乗車」をする上で気を…

AIエンジニアになるには

将来はAIエンジニアになりたいので、以下の本を読んでみた。 『図解即戦力 AIエンジニアの実…

鉛筆ってなんかいいよね〜鉛筆の歴史について調べてみた

今日はぼくの大好きな文具、「鉛筆」についての紹介したい。 小学生の頃に使って以来、それか…

【書評】 江戸知識人の知的レベルが高い理由 - 『江戸の読書会』

本書は江戸時代の読書会である会読の具体例をたどり、会読の思想史を紡いでいる。 江戸時代の…

【書評】幸せを問う『上弦の月を喰べる獅子』

『上弦の月を喰べる獅子』の上下巻を読了した。 妻に薦められて読んだのだが、面白くて4日ほどで読み終えた。 本作は仏教的宇宙観をベースに「螺旋」というキーワードで紡がれた物語。 第10回日本SF大賞を受賞した大作で、ヨガや整体をやっている人にも人気の本だ。 少しだけあらすじを紹介すると、主人公は「アシュヴィン」という名前で、彼は螺旋蒐集家の男と、岩手の詩人(宮沢賢治)の二人が、混沌の中で一人になった「双人」だ。 アシュヴィンが記憶を失った状態で、見知らぬ世界「蘇迷楼