【書評】トミー・ウンゲラー『コーモリのルーファスくん』再読
泣く子も黙る(?)トミー・ウンゲラーの作品。
ひさびさに手に取ったが、やはり最高!
シンプルな絵だけでストーリーを伝えるウンゲラーのセンスに脱帽。
夜の世界しか知らないコウモリの主人公、ルーファスくん。
好奇心から、昼間の世界に出て、色鮮やかな世界があふれていることを驚く。
自分の体の色の地味さに嫌気がさし、たまたま見つけた絵の具で体をカラフルに塗ると…
自分らしさや、友だちとは、といった大人も抱える問題を、子どもにも分かりやすく語ってくれている。
ウンゲラーの別の名著『すてきな三にんぐみ』のような心地よい読後感に浸った。
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