8つのタイプでわかる! モラ夫診断①/モラハラ離婚のトリセツVol.2
【タイプ1】言動で威圧感や恐怖を与えるモラ夫
◉言動で威圧感や恐怖を与えるモラ夫の特徴
肉体的な暴力は明らかな犯罪ですが、言葉の暴力が犯罪と認識されるケースは多くありません。
そのため、加害者は自分の感情次第で安易に他人を傷つける発言をしがちで
す。
具体的な発言でなくとも、舌打ちしたり、無視したり、あるいは、大袈裟に首を捻りながら「意味がわからない」といった嫌味なジェスチャーを行ったり……。
あの手この手で侮蔑の念をぶつけてきます。
残念なことに、世の中には、このように心を傷つける言葉や態度で妻を攻撃しようとする男性が一定数存在します。
モラハラの定義には「隠蔽」というキーワードがあるといいました。
この「隠蔽」は、第三者に対して見えづらいというだけでなく、被害者自身にすら、それが「ハラスメントである」と認識させないという意味を含むと、私たちは考えています。
モラ夫は、自分の論理を使って自らを正当化しつつ、妻を非難します。
そのため、妻の中には、「自分が悪い」と刷り込まれ、自己否定に陥ってしまう方がたくさんいます。
しかし、モラ夫の論理は、客観的にみれば不当であることが少なくありません。
たとえば、専業主婦の妻に向けてモラ夫が言いがちな、
「誰のおかげで生活できてると思ってるんだ!」という台詞。
どこかで一度は耳にしたことがある典型的なモラハラワードではないでしょうか。
こんな発言をするモラ夫は、妻の生活を経済的に支えていることを理由に、妻に対してマウントをとっているのです。
しかし、冷静に考えれば、夫が家計を支えることと、妻が夫に精神的に従わなければならないことは、論理的に別次元の問題で、何の必然性もありませんよね。
そもそも、法律的にいえば、妻による家事労働や子どもの世話は、夫の労働と同等の評価が与えられます。
夫婦が離婚する場合、婚姻期間中に夫婦で貯めた財産を分け合う「財産分与」という手続きがありますが、専業主婦であっても、家事労働や子の養育監護を通じ、財産の形成に対して夫と同程度の貢献をしたとみなすのが通例なのです。
こうした法律の理論に照らしても、「お金を稼いでいるから自分に従え」というモラ夫の論理は不当です。
しかし、モラ夫は、そうした誤った論理を正しいものと信じ込み、妻に対してもその価値観を押しつけようとします。
経済的に依存していること自体は事実であるため、妻側もこの一見もっともらしいモラ夫の論理を信じてしまい、苦痛を感じつつも自分を責めてしまうのです。
※この記事は『「夫がこわい」を卒業したいあなたの モラハラ離婚のトリセツ』から抜粋して作成しています。
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