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鍼灸大成 巻一 鍼灸直指 鳳凰堂流解釈⑤


原文
中央者,其地平以濕,天地所以生萬物也眾,其民食雜而不勞,故其病多痿厥寒熱,其治宜導引按蹺。故導引按蹺者,亦從中央出也。故聖人雜合以治,各得其所宜,故治所以異,而病皆愈者,得病之情,知治之大體也。

鳳凰堂流意訳

中央は地が平らで湿っており、天地が万物を生むのに適しています。

そこに住む人達は雑食で労働をしない為、身体が萎縮したり、気血が不足する部位が出るような病を起こします。

その為、治療には導引と言われる呼吸法や按蹺と呼ばれる体操、マッサージ等が行われ、これらは中央由来とされています。

聖人は様々な方法で治療しますが、それぞれに長所があります。

従って治療法が異なっても病は皆治癒し、病の状況を知る事が治療の大まかな方法を知る事にも繋がります。

鳳凰堂流解釈

以上、地域の違いによる治療の違いは、その人の食生活、運動、住む地域等によって変えると治療効果も上がる事を教えてくれています。

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